音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

『ガメラ 大怪獣空中決戦』みた!【今日の吸収 #233】

おはようございます。

  • 💿Boris - Boris at Last -Feedbacker- (2003)
  • 💿Greta Van Fleet - From the Fires (2017)
  • 💿Greta Van Fleet - Anthem of the Peaceful Army (2018)
  • 💿Oneohtrix Point Never - Again (2023)
  • 💿King Crimson - Lizard (1970)
  • 💿The Dillinger Esc Plan - Option Paralysis (2010)
  • 💿Green Day - Dookie (1994) 👀
  • 🎬金子修介 - ガメラ 大怪獣空中決戦  (1995)

犬神家の一族』(#200)、『リング』(#213)に引き続きKADOKAWAの無料公開キャンペーンをありがたく享受。『ガメラ 大怪獣空中決戦』観ました。

怪獣映画は片手で数えられるほどしか通ってなくて、その中でもちゃんと観たのは『シン・ゴジラ』『髑髏島の巨神』『パシフィック・リム』くらい。特撮に関しては、ウルトラマンから仮面ライダースーパー戦隊までよく観ていたそうです(ほんのりとした記憶しか残っていませんが)。といっても「怪獣」に接点が無かったかというとそうではなく。よく覚えているのは、代々のお下がり(?)として段ボールに詰め込んであった大量のソフビ。幼少期は元ネタを知らないながらも日々ブンドドに耽っていました。ウルトラマンベリアルガンQカネゴン、黒いレッドキングがお気に入りでした。特にモスラは年季のせいか材質が硬かったため大きな信頼を置いていました。

ガメラにはそういった思い出が皆無、ほんとうに完全初見。見た目もYouTubeのサムネイルでしか見ていません。

以下雑感を文字通り羅列していきます。

 

重苦しくて暗い雰囲気良い!

プルトニウム積みすぎだろ!

動く環礁て絶対ガメラだろ!

爆炎を背後に荒削りのタイトルロゴがドーン、怪獣映画始まったって感じが凄い!

この女子学生がキーパーソンになりそう!

押し出しシーンチェンジの意図が分からん!

長峰可愛い!

まずは九州なんだ!

めっちゃ天気悪い!

ギャオス怖い!

スーパーの生活感が良い!

緊迫したシーンから一転してセピアがかった暖かい色調も良い!

米森の行くとなったらずかずか行く感じ良い!

大迫刑事のキャラ好き!

ペレットから平田の眼鏡が出てくる描写良い!

犬かわいそう!

光が弱点なんかい!

テレビ映像の質感良い!

勾玉怪しすぎる!

大迫刑事の「すんましぇん」良い!

かしこまった場で固まっちゃう大迫刑事可愛い!

環境庁審議官のいかにも政府関係者って感じ良い!

誰かに似てる!

特に口元が!

モノリス出てきた!割れた!無事脱出できてて安心した!福岡ドーム閃く瞬間良い!捕獲作戦準備するときの切羽詰まった現実感たまらん!そもそも福岡ドームっていうロケーションも作用してるね!結構すんなり誘導できた!ここで初めてじっくりギャオスを観察できるんだけど、改めて怖すぎる!ようやくガメラきた!航空隊の「やりにいってる」感のない呆然とした表情が凄く良い!そして石油コンビナートにポイと投げられたギャオス!爆発も派手!意外と目がつぶらガメラ可愛い!一匹倒したくらいではまだ帰らない!たちまち街中をのしのしと歩き破壊!逃げ惑う群衆!怪獣映画の鉄板!そんな中柵に囚われたギャオスはレーザー光線を使って大空に飛び立った!ガメラはやっぱりギャオスを追っているらしい、さあどうする!そのフォルムからはどうやって空を飛ぶのか予測できない!まさかのジェット噴射!?しかも手足頭を甲羅に引っ込めでコマみたいに高速回転しながら飛んでった!かなり衝撃的な移動方法!常識の通用しなさをまざまざと見せつけられた!ガメラをマネして売り物の食パン引っ掻く子供ウザい!魚は高いけど肉が安い!急な焼肉うまそう!ここでモノリスルーン文字が解読されてようやく「ガメラ」「ギャオス」の名前が出てくる!ギャオスはタイトルに含まれていないものの以前から名前は知っていたので成程こいつか、となった!ちょっと前に初めて食べたジェノベーゼパスタと同じだ!勾玉渡すな!光った!米森は長峰にスイカでひとアプローチ試みている!長峰は多忙でギャオスの共喰い現場を目にしていた!グロい!その後の主要人物が一堂に会する円卓会議にて、「ギャオスがトキより貴重な野鳥(なので保護すべき)」と興奮する審議官に対して米森が「トキは人を喰いませんよ(=無害だから保護されているんですよ)」と冷たく言い放つシーン!その後口角をキュッと下げて不満気にコーヒーを飲む審議官のカットまで洒落ていて良い!といったところでまたギャオスだ!また犬喰ってる!米森が長峰と民家の子供を助けに行く!やっぱりギャオスが怖すぎる!危機一髪、ガメラ来てくれ!徐々に緊張を高める音響も見事!ギリギリのところで火球がギャオスに向かう!ガメラ来た!木端微塵になるギャオス、爽快!もう一匹が仲間の欠片をキャッチしながら登場!ここでガメラ、身を挺して米森たちに向かう光線を防いでくれた!血は緑なんすね!ガメラはそのまま煙を放ちスーッと上空へ直線移動していく!カッコよさよりシュールさが勝つ!「ガメラは味方です」とここで立ち位置がハッキリする!しかし政府はガメラの意思に気づいていない!自衛隊ガメラにミサイルをぶち込む!勾玉パワーを授かった浅黄はタクシーで富士山へ!ちなみにここの曇りもセピアが際立っていて良い!「閉鎖中」と書かれたバリケードを跳ね除け「いっぺんこういうことやってみたかったんだよ」とウキウキの運ちゃん、最高!「ガメ」はカメ由来だからか、一斉射撃を受けてひっくり返ったガメラはじたばたしている!ギャオスが隙を狙い攻撃!浅黄はどうやらガメラと痛みを共有しているようで、腕から血を流す!シンクロ来た!逃げてと念じる浅黄、ガメラは仰向けのままスイーと飛んで行った!ここもシュール!浅黄は気を失い病室に!また円卓会議が行われ、審議官は相変わらずギャオスの捕獲を望んでいる!ティラノサウルスを例えに挙げたときの陸佐の反応が面白い!長峰の後輩がガメラの染色体を見せてくれた!ここでガメラアトランティス産まれ説が重みを増す!オスはYYて言ってるけどXYじゃないんかい!続いては米森と長峰のサシ飲みで露骨な文明批判を盛り込んだ会話が繰り広げられる!「私たちもとんでもないものを遺そうとしてるわ、例えばプルトニウム」と映画のストーリーを超えてくる!それでも米森の「滅んでたまるか」という前向きな台詞で区切られるのが印象的だ!強くなったギャオスは再び民衆を襲う!さっき浮かれていたカップル含む人たちが乗ったままの電車を一両、鉤爪で持ち運んでパクパク!口から落ちる緑色のユニフォームの残骸!空しく回転し続けるカセット型ウォークマンのカットが良い!被害が大きく広がり政府はしぶしぶ捕獲を諦める!昼間にギャオスを攻撃するも進化していて手に負えない!巻かれた追尾ミサイルが東京タワーに直撃、やがて折れた象徴の上に巣を作り佇むギャオスの影!絶望感とカッコよさの共存!浅黄が復活し完全に巫女モードになっている!ガメラの出現を予期し、満を持してまたもや登場!どうやら最後の戦い!東京でギャオスとガメラが一騎打ち!仕込み刀みたいな技も出しつつ、ガメラはフィールドを空中に持っていく!タイトル回収来た!にしても宇宙は行きすぎだろ!ダイナミックな岩石落としで急降下!ガメラは熱に強いのかもしれないね!ギャオスは光線を乱射しつつも着地寸前で自らの足を切り落とし脱出!ガメラは石油コンビナートにズドン!痛みをシンクロさせている浅黄だがこの衝撃に関してはダメージを食らっていないのが気になるけど!立ち上る炎と黒煙を背に悠々と空を飛ぶギャオス!ヘリで見守っていた主人公陣も地上に降り浅黄が父と共にガメラに祈る!燃え盛る炎が収縮してガメラが復活し高らかに咆哮!カッコいい!最後は光線の撃ち合いでしばらく拮抗するかと思ったが案外すんなり倒した!強い!勢いを失い縮れながらも垂直に伸びていたギャオスの光線から散りの美学を感じる!ガメラがこっち向いてる!可愛い!手振ってるみたい!帰りはゴジラ同様海にブクブク沈んでいく!水面を眺めて話す主人公たち!波立つ海に大きな「終」の字!デーン!終わった!おーい!大迫刑事出てきて~!スタッフロールは爆風スランプ「神話」!シンプルで熱い歌が合ってる!

 

「ギャオスの卵は世界中どこにあってもおかしくないんだわ」「次にまたガメラが来てくれるとは限らない」と続き、本作はこの後「来るよ、ガメラはきっと来るよ」と希望を持った形で締めくくられます。我々の世界だと、ギャオスの卵はあってもガメラはやって来ないでしょう。逆説的に現実を突きつけられるラストシーンだと思いました。いや!やっぱ違うか。あんなに明るい「神話」流れてるし。ハッピーエンドと捉えます。

シナリオ、自然な演技、音響、粗はあるものの豪快な特撮技術(やっぱりCGにはない味がある)。正直観る前は舐めてましたが、かなり見ごたえありました。福岡ドームのシーン、派手さは無いですが血生臭さを感じるリアリティがあってとても好きです。この映画はどうやら「平成三部作」の一作目らしいので、その後の話も気になりました。

面白かったです。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、00s・813位・Green Day『Dookie』Green Dayは正直言うと「American Idiot」と「Basket Case」しか知りません!

①軽快なスネアから想像通りの快活なポップパンクサウンドが広がる。肝心な歌部分はかなり平坦。1:23~来るぞ来るぞと雰囲気を作ってからのキメは素直にカッコいい。

②テンション感は変わらず。多分440Hzよりちょっと高い。ハモっている。2番のブリッジミュートでようやく波の押し引きが見えてくる。ライド気持ちいいからもっと鳴らして欲しい。

③メロの頭からメジャーコードを象徴するM3。明るさが強調されている。bVII-IV-Iとロックの代名詞、ダブルプラガル進行も忘れない。1:26~ベースにスポットライトが当たる。もうひと盛り上がりしてくれ~と思ったがそのままシームレスに次の曲に行ったので持ち越し。

④シャッフルビートのタム、高音でメロディを奏でるベースリフ。かなりジャンガジャンガしている。緩急が分かりやすくて好きだがワンパターンなのは否めない。

⑤かき鳴らされるパワーコード。ハモリが綺麗。中盤からの盛り上がりはかなり良い。

⑥カントリー味を感じる穏やかな曲。平坦なダイナミクスもこういう曲調でこの短さならちょうど良い。

⑦あれ、Basket Caseじゃねーか!このアルバムだったのか。カノン進行を基調としたコード進行に模範的でキャッチーなメロディが乗っかっている。イントロの爆発力は本当に素晴らしい。まっすぐな王道の良さ。

⑧ベースの高音が目立つ。結構シンバルがうるさくて面白い。

⑨ベースが埋もれていない。一瞬半テンになるところも良い。

⑩今までとは違ったタイム感が新鮮。リフ一本勝負。

⑫タムが元気。

⑬全体に亘るトレシーロのリズムと息ピッタリの休符がうまく機能している。

⑭急にアコギ一本の弾き語り。それでも曲調は変わらずポップパンクでパワーコードを弾き倒している。思っていた通り中盤でディストーションギターが登場し従来のサウンドに戻った。なおボーカルのテンションは変わっていない。

⑮Lo-Fi音質、2フィンガー奏法での軽い弾き語り。いかにも隠しトラックらしい曲。

総合:爽やか青春パンクロック。ベースが結構動き回っている。ボーカルは激しい印象があったが意外と落ち着いていた。一曲一曲がポップで短くて非常に聴きやすい。ゆえに珠玉の名曲があるといえども後半にかけてダレていく。

お気に入り:⑤⑦⑬

今日はここいらで、おやすみなさい。