音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

ウーロン茶を聴く

 

昨晩は0時にしっかり布団に入ったものの、若干蒸し暑かったからか久々に眠れなかった。じゃあ暇つぶしをしようと誘惑に負けてスマホポチー。YouTubeを開くと、3日前に公開された知らないバンドのアルバムがひょっこりレコメンドに現れた。

 

ラフなジャ写に目を惹かれ、それでいてセルフタイトル、長さも丁度良い。ほぼ根拠のない勘だが期待できそうだ。折角なら履歴が残るサブスクの方で聴こうとSpotifyに移動。ウーロン茶を意味するOolongという単語を検索し、目当てのものを再生してみた。

 

 

Oolong『Oolong』(2024)

 

初っ端からゴホンゴホンと咳き込む。Black Sabbathリスペクトか!?多分違うと思います。何かを話し出す男の人の声を間もなくバンド演奏が遮る。「ピロピロピロピロピロ ジャッジャーン♪」左右にジャキジャキの金属ギター、抜けの良いドラム。バンド全体でかき回し。あれ今サックスもいたよね。何だこれ!ボーカルがささくれた負のオーラを纏わせつつメロディを歌い出すなり、そのアンサンブルの体裁が徐々に見えてきた。ルーズなリズム感、たまに音を外していたりと若干アンバランスな印象はあれど、キメる部分はしっかりキメている。崩れそうで崩れない。荒削りでカッコいい。
 
 
どうやらジャンルで言うとポスト・ハードコアミッドウェスト・エモに分類されるらしい*1。これらに疎い私は彼らの音を聴いて最初にthe cabsを思い浮かべたが、あそこまでの丁寧さはない。つまり私には馴染みのない音、知らない音だった。こういうとき、頭(あったま)からつま先まで衝撃の稲妻*2が走るのは皆さんご存知の通り。すっかり目が覚めてしまった。
 
 
マスロックな変拍子が炸裂したり、ダウンピッキングでポップ・パンクな演奏を見せたり、後半ではたまに大人しくなったりと、色々展開はある。しかし、ベースがモコモコで小さすぎて相対的にギターに疲れ、基本的に音色もダイナミズムも変わらないため、途中から少し飽きてきてしまった。もしかしたら眠気が来たのかもしれないが…。別にこういうジャンルが嫌いという訳ではないです!でも面白いか面白くないかで言ったら面白かった。
 
今日もまた「世の中には知らない音が多すぎる」と切実に思った。
 
それで、起きたらダニの刺され跡が左足に一個増えていた。
 
布団を干した。