おはようございます。
話題の『ゴジラ-1.0』を観てきました。とっっても良かったです。冒頭のプロペラの音から映画館に来たぞ～という気持ちになり、開始から10分もしないうちにゴジラ登場。早っ！闇に紛れたシルエットとド迫力の咆哮に震え、主人公・敷島を演じる神木隆之介の素晴らしいビビリっぷりに感銘を受け、スタートからボルテージがｷﾞｭｲﾝｷﾞｭｲﾝでございました。
時代設定は1945年、戦後の東京。主人公の敷島は特攻隊員。今作では史実の戦争とゴジラを直接的に掛け合わせるといった試みが行われていました。実際に東京大空襲後のシーンだったり、アメリカとソ連がどう、マッカーサーがどうとかいう話もありました。
典子（浜辺美波）は話が進むにつれてどんどん可愛くなっていく！秋津・水島・野田の新生丸トリオも好き。ラフな空気感があって、ストーリーのシリアスさを和らげつつ深みも与えていたように思えます。特に吉岡秀隆演じる野田のザ・博士感が凄く良かったです。
それから、ゴジラ。やはり怖かった！可愛さの欠片も無い。ひたすらに怪獣。完全に敵として破壊の限りを尽くします。海水や煙塵からヌヌヌと現れるその岩石のようなボディ。純粋なパワーを感じました。特筆すべきは放射熱線のシーン。特に銀座襲撃の、青く隆起していく背中に合わせたミッキーマウシングからの大爆破には度肝を抜かれました。爆煙の形、そのあと降る黒い雨など、明らかに原爆を意識している描写でもありましたね。（ただ、作中で「原爆」という単語は一度も出てきておらず、すべてメタファーの形で登場しています。）
とりあえず、後味が凄い！後半の泣かせラッシュは若干露骨だとは思いましたがそれでも面白かったです。明日また詳しく書きます。
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今日の「1日1ラ」は、90s・533位・Anathema『Judgement』！
①マイナー9thのアルペジオでしっとりと溜める。ぐいーんとワイドなディストーションギターIN。ちょっとV系みたい。ボーカルは癖が無くシンプル。ギター同様9thが目立つメロディを歌っている。半分辺りでようやく2コードの呪縛から解放され、なだらかなポップの空気に向かう。ドラムが味気ない。
②シームレスに切り替わり今度はベースリフから。ギターは半音でぶつかりボーカルは大らかなメロディを歌い上げる。後半でかかる半ばやっつけのようなフランジャーはあまり好きではないが、その後のギターソロは音の揺れに勢いがあって良い。
③基本シームレスっぽい。また2コードが基軸。ここでもアコギとエレキを用いたダイナミズムが目立つ。
④ペンタ上行からのハーモニクス。リタルダンドからのジャラーンで一旦区切れる。
⑤フェイザーでサイケに曇ったギター。またまた2コード、そして曲を切り替えてもずっと同じようなメロディ！統一感があるというよりはワンパターンで、あまりにも精彩に欠けているように思える。
⑥新鮮？なリズムパターンが出てきたが、それ以外は相変わらず。結局サビはパワーコード任せ。ギターソロにもこれといって惹きつけられるフレーズは無い。
⑦新しくピアノと女性ボーカルが加わる。「月光」のような暗いアルペジオと共に叙情的なメロディを…。
⑧またこれかあ～と思っていたら中盤で激しく加速。乱打されるシンバル、まばらなシャウト、ロックなギターリフとアッパーに盛り上がる。最後はテープストップでブツ切り気味に終わる。
⑨アンダルシア進行にLo-Fiなボーカルが乗る。ワウギターがアンサンブルのサイケ味を強化し、サビではそのぐつぐつ煮えているような雰囲気が頂点に達する。急に良くなった。
⑩美しいギターアンビエントなイントロから5拍子のリズム隊が入る。和を感じるマイナー47抜きのギター、流れるような5拍子が上手く機能し陶酔感を生み出している。逆再生の渦みたいなアウトロも良い。
⑪サイケ・ハード・スローブルース。中盤でメジャーコードが登場し爽やかに一風吹かす。めちゃめちゃ溜めてからのギターソロはどれだけベタでも流石に効く。
⑫序盤のような質素なバラード。日本歌謡と似た渋い味わい。2番終わりで待ちに待ったディストーションギターに包まれる。安心感が凄い。最後のバースの雄弁なコード進行にもやられる。
⑬インスト。6thコードの暖かみ。スネアの音も低くて良い。ギターの悠々と長い高音サステインが沁みる。
総合：心安らぐプログレポップ／ロック。ゴシック色が強く単調な前半に対し、後半（⑧辺りから）からは表現が幅広くなり世界観をより豊かに感じ取れる。丁寧にエレキとアコギを使い分けている。日本的な情緒も感じる。ちょっと長いけどまずまず良い。
お気に入り：①⑧⑨⑩⑫
今日はここいらで、おやすみなさい。
