音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

引き算の音楽好き~

 

本当に世の中の文字は小さすぎて読めな゛ぁい!

 

でもtiltの新譜『something we once knew』を聴くと、世界は変わる。

 

大さく見えちゃうんです!

 

 

ブルックリンの高度なジャズトリオが作りました。

 

なんて広い視野なんだ!

 

 
ジャンルはアヴァンギャルド・ジャズとかチェンバー・ジャズとかそのあたり。ピンボーカル、トロンボーン、アコベの変則トリオ(後二者はコーラス兼)というドラムレスかつオール単旋律なミニマルな編成。そしてその良さを活かしたローテンポで余白たっぷりの演奏。一音一音に対する解像度が上がるので、心地よいハーモニーがとにかく沁みまくる。しみしみやー。豊かに展開していくアンサンブルを「一体どこにいくんだろう?」と思いながら聴いていると、自然に頬が緩んできたりした。
 
テンプレ音楽が持ち得ない浮世離れした美しさを感じた。

 

ここでの「テンプレ」は「ポップの文法」を意味する。極端な例としては量産型J-POPや邦ロック?に付き物のあざとさが挙げられる。味気ない4つ打ち、無節操で虚飾に満ちたゴリ押し転調、Cメロの泣かせメロトロン、何回し目かのサビの#IVm7-5、トラップ調の2番など。他にも色々ありそうだがこれくらいにしておく。売れ線の音楽を聴くと上のような「テンプレ」または商業的意図(もしくは単なる創造性の欠如)だけが明け透けにかつ頻繁に入ってくることが多いので、大抵つまらない。

 

分かりやすく喩えるなら、「テンプレ」だけが先行する音楽というのは、優勝トロフィーを常に持ち運んでいたR-1グランプリ2022王者・お見送り芸人しんいちに近い。全然分かりやすくないな。

 

ポップから遠く離れても「テンプレ」は居る。定義を広げると機能和声、調性音楽や調律にまで辿り着くこともできるが、残念ながら私のモノサシでの「テンプレ」はそこまでの域に達していないので、こういう言い方になった。ちなみに私の定義の広い部分には「4ピースバンド形態」「伴奏+歌という構造」などがある。

 

で、何が言いたいかと言うと、よくわからなくなりました。「テンプレ」(私の脳内にあるかなり漠然とした概念)に皆無な美しさをこのアルバムから感じたと、ただそれだけのことです。それだけのことなんですが、普通こういう文章を書く場合は「テンプレ」をもっと深堀りして言語化すべきですね。でも今日の私にはできませんでした。

 

文章を作ることに、失敗

 

久しぶりに夢を見なかったんじゃよ♪

 

好き好きジョーン

 

今日は全話無料公開されている『最終兵器彼女』を読むことにしたが、読み始めて間もなく「待つと無料」という文字が出てきた。どうやら23時間待つと1話無料で読めるようになるらしい。まあ確かに全話無料ではあるけど、騙された~。残念。でも気になってはいるのでいずれ読もう。

 

予定が空いたので、前から気になっていたTikTokのアカウント登録をして、常世地獄の門を、開けちゃおかな、と思ったが、なんか急にそういう気分じゃなくなったので、図書館で借りてきた本を読むことにした。心理学の本は読み終わったので、今日は法律系の。最近なんか共同親権が話題ですよね。もうこんな年齢*1だし、そういうの全然知らないとヤバイので、ちゃんと勉強しようと思って親権関連の本を。メモを取りながら丸一日かけて読み終えた。おもしろ~。司法て思ってた以上に薄情!

 

本読んでる間に音楽も聴きました。

 

昨日に引き続き二周目、ウィル・スミスとジェイダの娘ことWILLOWの新譜を聴いたりもした。良かったけどそこまでの衝撃は無かった。特に前半が緩やかすぎてなんとも。やっぱり音楽の好みはその日その日の感情に揺さぶられるし、たまたま昨日の気分にベストマッチしていたんだと思う。

 

でも《b i g f e e l i n g s》の変拍子の入れ方は相変わらずツボ。

軽快な7拍子から始まって4拍子に落ち着き、1:36~は6+8+6+4と、ABAC-AMP*2の逆(ABAC-SMP?)になっている!スネアの間隔は一定でありながらボーカルだけ付点8分で飛んでいてヒジョーにリズミカル!

二周目の2:18~は6+4+6+7[554]+7[554]とかいう変則パターン!痺れる!

リズムに気を取られがちだけど、普通に歌もウマすぎ!

 

 

あとあと、オルタナティブ・メタルバンドWheelの新譜も良かった。初めて聴いたけど、音作りとフレージングからToolフォロワーだということがハッキリ分かる(ジャケットはMeshuggahの『Chaosphere』に似てるな…とか思ったりしたけど)。でもToolよりは伝統的なメタルの風味が若干強くて、泣きメロも付いてきて、ハーモニーだってカラフルな印象。複雑ながら聴きやすい。5拍子の粒立ち抜群変則リフが暴れ回る長尺曲《Submission》が一番好き。変拍子が苦手という方には4拍子でもリズミカルで楽しい《Disciple》をオススメします。

 

 

他に面白かったのは、Tipographicaの1stと、シュトックハウゼン《コンタクテ》。

 

やっぱ変なリズム好きだなー

 

でしたー

 

無産(むっさん)

 

  • 朝から家族で【プライベートに関わる言及】をして、午後は自動車教習所に行ってきたので、今日は昨日より何もしていないということになる。私は大抵その日その時思い浮かべた(思い浮かんだ)ことしか書かない。そうすると、何もしていない日には記事に書ける話題が限られてしまい、苦しくなる。今後のためにもストックを書き溜め始めようかな。いや、やっぱりこのまま苦しみ続けた方がいいな。別にビジネスでやってるわけじゃないので。文章の端々から滲み出る苦しみをご堪能あれ。

 

  • つい最近までヘッドホン難聴防止も兼ねてスピーカーで音楽を聴いていたが、ここ数日は隣人が飼っている吠えまくりドッグスが輪をかけて喧しくなったがために難聴よりもノイローゼを危惧し、結局ヘッドホンで耳を防御する生活に戻ってしまっている。だるい。犬は悪くないけど。

 

  • Dua Lipaの口元セクシーすぐる!!!!!!!!(参考動画

 

  • 亀田の柿の種の新作、うましお味を食べた。うましおというよりコショウ味な気がする。想像した感じと違ってスパイシー。でもしょっぱくて美味い。おつまみに持ってこいな感じとでも言えばいいのか(酒飲めないけど)。柿の種の魅力でもあるピリッとした辛さがかなり抑えられているのも面白い。

 

  • WILLOW『Empathogen』が非常に良かった。最近は色々な種類の音楽に手を出したいがために同じ曲・アルバムを何度も聴くといったことを全然していないのだが、久々に「もう一回聴きたい」と思わせる電撃が走った。

 

  • 明日は予定がないので、TikTokとかいう地獄の門を初めてオープンセサミしてみたい。早く若者にならなければいけない。あっ、全話無料公開されてる『最終兵器彼女』も読みたいな…「05/06(月)23:59まで」ってあるしそっち優先すっか~

 

特段何もしてないぞ!

 

  • 今日も今日とて自動車教習所に行き、路上運転をした。何事もなく授業を終え、教習所と連携したスマホアプリで今日の振り返り動画をチェックしておくように言われたが、画面がチカチカしてその動画が一向に再生されないという不具合に遭遇。液晶の様子を教官に見せたら「おお、点滅信号みたいだね!w」車校ジョーク?をかましてくれた。こういうのもあるんだ。

 

  • 認知心理学関連の本を読んでいる。自分の(特に音楽に対する)趣味嗜好がどのようなベクトルで形成されているのか、もしくはどのように美的評価を行っているかについて客観視できる何かしらのヒントを得られるかもしれない。なお今回から読書メモを三次元現実ペーパーではなく最強情報整理ツールScrapboxに取ることにした。ブックストッパー代わりに本当にその場にあったというだけの理由で照明リモコンとスマホを使っているが、やはりちゃんとしたものが欲しい。買おう。

 

  • 毎日ちびちび本を読み続けること18日。この調子。理想としてはまず三日で一冊のペースを作っていきたい。

 

  • 今日もいろいろやっていたので音楽にあまり時間を割けなかった。明日はWILLOW『Empathogen』、超特急『Just Like 超特急』、Knocked Loose『You Won't Go Before You're Supposed To』を聴く予定。

 

  • 記事を書いている途中で頭が痛くなってきたので、いつも通りイブをぱくり。お世話になっております。気圧はなんでもない感じなので、原因不明。ブルーライト浴びの眼精疲労キャパオーバー?ならいいけど。

 

  • USヒップホップ関連、DrakeのビーフでKendrick Lamarがうんたらかんたら、かなり盛り上がっている模様。私は両者ともほぼ聴いたことが無いに等しいので、これをきっかけにちゃんと知りて~とも思った!

 

  • 月間まとめ記事を書こうかどうか迷っている。理由としては全然新譜を聴いていないからなんだけど、今年の目標「大ハードル下げ」に準じて書いてみようとも思う。

 

  • 生クリームが無くても牛乳にスライスチーズ入れたらなんとかなった。

 

『SPEC』観た

 

ドラマ『SPEC』を観終わった。良かった!!!『TRICK』よりややシリアスな印象を受けたが、ユーモアは絶えず存在していた。かなり緊迫した場面になっても欠かさず小ボケを入れてくるところが堤監督イズムなのだろうか、特に終盤ではかなり独特な空気が流れていて面白かった。絶望のドン底からよくある激アツ展開、でも媚びすぎない構成、最終話の余白の残し方がとても良かった。

 

加瀬亮演じる瀬文の堅物なキャラクターには途中まで馴染めなかったが、話を追うごとに滲み出てくる人間味と泥臭さに惹かれて最終的にはかなり好きになった。ちなみに当麻は最初からハートにドンズバでした。

 

続編の単発ドラマ「翔」「天」も気になる~。映画も二作あるって~

 

今度は超能力無しの王道の刑事モノ…ホームズ、コロンボ金田一とか?観てみたい。

 

ハサミ片手の知らん人と話す日

 

  • 美容院に行ってさっぱりしてきた。切ってもらっている最中、美容師のお姉さんと色んな話をした。トピックは「自動車学校行ってる」「車怖い」「最近暑い」「髪型よくわからん」「流行よくわからん」など。「インスタとTikTokどっちがオススメか」という話もしたが、お姉さんはTikTok派で、フォローしなくても自動的にレコメンドされ続けるからオススメらしい。なにより流行の風を手っ取り早く浴びることが出来るらしいので、トレンドに疎い私にとっては好都合だ。今度ちょっと試しにやってみる。初対面の人と世間話をするのは久しぶりだったので割と緊張していたが、特に滞ることなく舌が回ってよかった。

 

  • 話題になっていた?『コカイン・ベア』がアマプラで配信開始、ということで観てみたが、予想より遥かにつまらなかった。よほど環境問題関連を皮肉りたいのか、なぜか熊とは関係ない人間同士の冗長ゴタゴタ描写に中々の尺を割いており、主役でもあるはずのコカイン・ベアは中々登場しない上に襲撃シーンは大してグロくもない。予定調和の勧善懲悪もついてくる。肩透かしを食らった。全然『シャークネード』の方が面白い。

 

マリオ音楽とかの本を読んだ四

 

ここ2週間で図書館から借りて読んだ3冊の音楽本を紹介。

 

アンドリュー・シャルトマン『「スーパーマリオブラザーズ」の音楽革命』

 

なぜこの本を手に取ったかというと、無論、私もマリオの音楽に心を動かされた人類の一人であるからだ。マリオ音楽の本がある!?読まざるを得ない!

 

幼稚園生のころは工作と落書きに勤しんでいたイッツミーすずめ番号。小学校低学年になりWii3DSを手に入れ元々のインドア気質が加速、今度はゲームばかりするようになった。クラシックピアノ(そこまでガチではない)を習っていたが、軽く耳コピが出来るようになってからはクラシックよりもゲーム音楽を弾くことが多くなった。人生で初めて弾こうと思ったゲーム音楽は言うまでもなくマリオ。言うまでもなく「テレッテッテレッテ♪」で有名な地上BGM。ネットの演奏動画でインストールした。コインと1UPの効果音を再現できることに驚き興奮していた記憶は今でも思い出せる。そのまま他の曲もコピーしようとするも、「早く色んな曲が弾きたいし、本当に音が合っているかも確認したい」ということで、親に買ってもらった公式監修の楽譜集『ピアノソロ初級やさしくひけるスーパーマリオシリーズ』『やさしくひけるニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii』を読み、ゲーム機から離れても尚マリオワールドに耽っていた過去がある。といったように、私にとってマリオの音楽は紛れもなく特別。今でもね!

 

世界一有名なゲームと言っても過言ではない「スーパーマリオブラザーズ」。2023年には「テレッテッテレッテ♪」で有名な「地上BGM」がゲーム音楽として初めて、そして日本人の作品としても初めてアメリカ議会図書館録音資料リストに選出された。効果音を含むすべての音楽を担当した近藤浩治は、その功績の大きさに反して知名度は高いとは言えない。そんな近藤浩治の凄さを解き明かしていくのが本書である。3つの音+ノイズしか同時に出力することが出来ないという制約の中で生み出された音楽が如何に創造性に富んだものなのか。「アルバム的」、「創造的な反復」、効果音の話だと「身体性認知」とか。とにかく8ビットの垣根を超える魅力が詰まっている。アタリショック(伝説のクソゲーと称されるE.T.の話も)から任天堂の台頭までゲーム史についても語られており、当時の状況なども分かりやすく説明されている。章題が「1-1」のようにゲームさながらの表記になっているのもオツ。

 

オススメ!ヤッフー!

 

 

高橋弘希『近現代音楽史概論B』

 

この本は、表紙に書かれたアーティストのラインナップ(バンプNUMBER GIRL54-71BUCK-TICK椎名林檎etc)と「随想録」という言葉をきっかけに読むことにした。たまにはエッセイ的なのも良いかもと。私は著者のことを一切知らなかったが、どうやら2018年に『送り火』で芥川賞を受賞した凄いお方らしく。癖はあれどするすると読み通すことができた。バンド活動の経験もあるようで、実際の体験や音楽的視座を携えた真面目で不真面目なレビューは読みごたえがあった。最後の、ほぼノンフィクションだというサザンのベスト盤『スイカ』を求めて田舎を彷徨った昔の話(こわい)も面白かった。

 

新しくPENPALSSilver Fins進行方向別通行区分などアーティストを知ることができた。既に知っていたアーティストの話は吟味しながら読めてよかった。やはりユーモアも含め一癖あるが、私の肌には合うタイプの文体。いろいろ勉強になった。

 

 

鈴木ダイスケ『歌謡曲 meets シティ・ポップの時代』

 

シティポップの流行は今や落ち着き、NewJeansが参照するほど世界的に浸透してしまっているけれど、俺はそもそもシティポップに疎いからブーム云々は関係ないぜ!知りたいから知る!

 

本書では、まずは歌謡曲のDNAがシティポップと混ざり合いJ-POPに繋がっていくまでに生み出された100作品がディスクガイドとして紹介され、後半には林哲司菊池桃子など当時を知る作家やシンガーのインタビューが収録されている。気になった作品を幾つか聴いたりしながら読み進めたが、非常にボリューム満点。ディスクガイドは図書館で借りて読むアレではないかもしれない。最近では帯コメントが味わい深い人という印象があった秋元康の名前が全編を通して頻繁に出てきたので、その偉大な立ち位置を再認識できた。日本の人脈だけでなく洋楽エッセンスの由来を知ることが出来たのも良かった。メモを取りながら読んだので、色々聴きながら改めて知識を整理しようと思う。

 

なおディスクガイドの100作品は「歌謡曲 meets シティ・ポップ」というテーマに沿って選択されたもの?で、いわゆる王道のそれからはやや逸れたセレクトなので注意。

 

 

いじょう~。