なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

マイライフ、イズ、軸固めライフ♪

 

膨らんだ焦燥感は睡眠に希釈された。空気が抜けた顔でおはよう。今日は昨日より何もしていないが、DAWと長時間格闘して少し成果を生むことができた。ジャジーなヒップホップのビートを初めて作ってみたら意外といい感じになったので、いけるところまで展開を足していこうと思う。

 

音楽はClairo『Charm』を聴いた。面白かった。ところで、私がこのブログで度々発する「面白かった」「良かった」などの言葉の裏側にはいつも、ある程度固形化した作品への評価度が存在する。定量的に考えると星3.5程度に当たる。もっと細かく言えば100点満点中67点。ちょっと前まで音楽の評価に使っていた基準は前者のRate Your Music式、つまり0.5~5.0までの10段階評価。これを感覚で付けていた。順に[0.5 - 聴く価値無し、1.0 - 本当につまらない、1.5 - つまらない、2.0 - つまらないけどギリ楽しめる、2.5 - 普通よりちょっとつまらない、3.0 - 普通、3.5 - 面白い、4.0 - とても面白い、4.5 - 面白すぎる、5.0 - 伝説レベル]といった感覚で。ちなみに私が上半期ベストに選んだ作品は全て4.0のものだ。ともかく、一週間ほど前にこの評価法を後者に変えることにした。RYMの自分のレーティングを振り返ってみると、ジャンルや国による過大/過小評価のブレを発見した。もっとちゃんと向かい合わなければいけない。目盛りが10個しかないからいけないんじゃないかと。そう思ってAlbum of The Yearという別サイトにアカウントを作った。ここではさらに目盛りの細かい100点満点の数値評価を記録することが出来るからだ。全体を聴いて一気に点数をバンと付けることは不可能ではないにせよかなり漠然とした感覚に頼ることになるし、その場合何よりこれまでのRYM方式と同じになってしまう。だから曲ごとに10段階評価をし、平均を割り出したものを基準に数値を出して最後にそれを他作品との比較などで微妙にチューニングしてアルバムの評価を記録している。

 

そうして一週間新しい目盛りを使ってみた結果判明したのが、結局「軸」がブレていれば数値もブレるということ。目盛り増やしても中身は変わらん。当たり前。本末転倒。前に言ったことを改めて思い知る結果となった。一曲の捉え方がブレると全部ブレる。過小評価をどれほど精密に行おうとも、それが過小評価であることに変わりはない。自分が自信を持つ能動性というものは、かなり限られた範囲でしか作用していない。いつでも、聴こえてくるものだけが全てではない。聴こえていないものを聴けるようになるために、努力しよう!!!評価記録は(感性の記録みたいなとこもあるから)まだ続けるけど、やっぱり「軸」を固める作業にも重きを置こうと思った一日。