音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

食わず嫌いを潰していく!【今日の吸収 #244】

おはようございます。

  • 💿Squarepusher - Hello Everything (2006)
  • 💿Car Bomb - Mordial (2019)
  • 💿Lennie Tristano - Crosscurrents (1972)
  • 💿Lennie Tristano & Warne Marsh - Intuition (1996)
  • 💿The 1975 - Being Funny in a Foreign Language (2022)
  • 💿Love Lost but Not Forgotten - Upon the Right. I Saw a New Misery (2002)

SFの話題などしばらく触れていないのに、なぜか宇宙船の夢を見る今日この頃。

自分の頭の中ではどうあがいてもMatthew Healyの悪評が先に来てしまうThe 1975、やっとアルバム1枚聴きました。これが最先端を走る世界基準のポップか、と納得するクオリティでした。

かなりミニマル・ミュージックな出だしで驚き、ストリングスとブラスの丁寧なオーケストレーション、そこからダンサブルなニューウェイヴまでの振れ幅、落ち着いたバラードで泣きも欠かさない…。歌詞は読み込んでいないのでよく分かりませんが、出してる音はキラキラしててカッコよかったです。ただ、私には眩しすぎたのかもしれない。総合すると好きでも嫌いでもないんですけど、個人的には①~④までの前半が面白かったです。

この調子で地道に食わず嫌い/逆張り癖を直していきたい…来年の抱負です。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、00s・867位・Love Lost but Not Forgotten『Upon the Right. I Saw a New Misery』

①インスト。まずは空間を感じるドラムソロ。左右でふよふよ漂うクリーンギター。怪しげなベースライン。短い周期のビートをただ繰り返すポストロックの空気。ドラムが途中で歪み出すくらいしか進展はないがじめじめとしていて良い。ノイズに包まれブツ切りで終わる。

②強いエコーは消え、狭い部屋にロケーションは移る。5拍子のイントロ、嵐の前の静けさ。少ししてディストーションON、ボーカル絶叫!正体はハードコア(ポスト・ハードコア)だった。帯域が中低音に固まっている(というか高音域が弱い)ミックス。ドンシャリ気味のベースがかなり目立っている。シンバルのハイは弱くスネアのチューニングは高め、キックの低音域はベースに負けているのでドラムの存在感は他のポストハードコアと比べても薄い方だと思う。ギターの癖がなくサラついた歪みも独特。

③3連フィーリングの5拍子(15拍子)。ポスト・ハードコア的なクリーンで進みすぐにテンポを上げ爆走。ちょっと味気ない。

④ドラムが面白いくらい。

⑤軽い変拍子を入れ込んでいる。ベースがかなり良い。

⑥ギターはこれミュートしてるのか?凄いノイズの圧。ボーカルの歪みはなんだかもったいない気もする。極端な静と動。キックがよく聴こえる。

⑦ベベッベベッと怪しい警音ベース。少しメタルコアっぽい。勢いよく突っ走る。

⑧ボカスカ回るドラムが好き。ベースが歌っている。ハーモニーもこれまでより分かりやすく叙情的なものになっている。キレが良いアウトロも好き。この曲もキックがよく聴こえる。

⑨不協和音スタート。すぐにギター/ベースはノイズとなり空気中に分散する。ドラムが秩序を繋ぎ、ノイズは再び不協和音の形で固まる。最後はエモ展開に持っていく。

総合:ホワイトノイズにも近いギターの轟音とヒリついたリズム隊、苦悶の叫びを上げるボーカルにより繰り出される冷え切ったポスト・ハードコア。勢いと空気感はバッチリ。しかしソングライティングは弱く、そこまで強いフレーズも見当たらない。一癖あるプロダクションはあまり好きではなかった。

お気に入り:⑥⑧⑨

今日はここいらで、おやすみなさい。