おはようございます。
- 💿Campanella - Mi Yama (2023)
- 💿The Ornette Coleman Quartet - Ornette! (1962)
- 💿Paul Bley Trio - Closer (1966)
- 💿Om - Pilgrimage (2007)
- 💿Squarepusher - Ultravisitor (2004)
- 💿Kvelertak - Kvelertak (2010)
今日の「1日1ラ」は、10s・646位・Kvelertak『Kvelertak』!ノルウェー語らしい。
①既に満開のフィードバックノイズ。ハードコアパンクかな?ハードコアパンクじゃないよ、デスメタルだよ。デスというよりもブラックか?2:44~ここからカッコいい。まさかの原点回帰、ロックンロールの指使い。面白い。
②頭打ちスネア、パンキッシュな盛り上がり。サビでは「オーディンガー」と声を揃えるフックがあって楽しい。最後には手拍子、タンバリンも加わってノリノリになる。ボーカルがデスボイスだということを忘れるほどの聴きやすさ/ポップネス。
③イントロからカッコいい。タムがドスンドスン。スラッシュ×ロックンロールというような混ぜ具合で面白い。1:21~Brian Mayを思い出すオルガンみたいなギターの輪唱。ギターソロでは超ベタなベンドが聴ける。そしてトレモロリフをかましデスメタルゾーンに突入。かなりのクロスオーバー度合だ。
④男臭い掛け声。ビシバシ決まるスタート/ストップがとにかく爽快。0:49~ハードロックに寄ったクサめのリード。中盤からのアコギもいい味を出している。シンバルとスネアがぴったり重なっていてかなりスカッとする。古典的なバイブスを感じた。
⑤分かりやすくトライトーンを重ねたイントロ。からのパワーメタル並にクサいツインリード。流石にニヤけてしまった。とはいえスライドと共に「ヴォオオオオ」とデス成分も忘れず入れ込んでくる。ボーカルは依然としてアグレッシヴなデスボイス。
⑥キャッチーなリフの反復。音が活き活きしている。2:31~ヘドバン必至のブレイクダウンからブラストビートに持っていく。全然飽きない。
⑦最初はかなりまっすぐなハードコア。またテイストを変え今度は民謡的?なバックコーラスを差し込んできた。クラシカルなトレモロの後に一瞬ジミヘンの『Foxy Lady』っぽいパートが(2:05~)。カウベルと共にヘヴィなハードロックを纏いそのままフィニッシュ。
⑧冒頭のリフ、ロックンロールとデスメタルのパッチワークみたいな音選びから既に面白い。ハーモニーを強調し、コードが伸びたところでブラストビートを挟むといった手法はシンプルだがかなり効果的だ。間奏では惜しみない長尺でツインリードを聴かせる。おかげでちょっとダレ気味だがそれもまた一興、と思わせてくれる雰囲気がある。
⑨ついに純度100%のブラックメタルでスタート。オープンコードで辺り一帯に漂っていた霧は晴れ、ド直球すぎるハードロックが姿を現す(1:39~)。時にブラックメタルも混ぜながらボルテージを上げていく。アウトロまでの構成がとても憎いほど綺麗にまとまっている。
⑩なぜかYesを思い出すリフ。ブラック要素がちょっと入った古典的なヘヴィメタル。
⑪溜めるドラム、トライトーンでかき鳴らされる弦の後味。キメの連発。食ったリフ。リフが完成するまでの一連の流れが素晴らしい。これまたハードロック。2:39~ここからの盛り上がりは激良い。他の曲に比べると一本調子ではある。
総合:オールドスクールなハードロックからハードコア、ブラックメタルまで幅広く横断する柔軟な音楽性。無理くりすぎない混ぜ具合が絶妙だった。どうやら「ブラッケンロール(Black 'n' Roll)」というジャンル名があるらしい。初めてのジャンルだったのでかなり新鮮味があり面白かった。
お気に入り:②③⑨
今日はここいらで、おやすみなさい。