おはようございます。
- 💿Opeth - Orchid (1995)
- 💿Running Wild - Under Jolly Roger (1987)
- 💿Slint - Spiderland (1991)
- 💿Virgin Steele - The Marriage of Heaven and Hell Part One (1994) 👀
今日の「1日1ラ」は、90s・426位・Virgin Steele『The Marriage of Heaven and Hell Part Two』！SpotifyにはPart 1と2がくっついたものがあったので、こちらの後半から…と言いたいところですが、Part 1から行かせてください（順番的に）！！！それぞれ1時間ずつあって結構長い。
①要はストーリー仕立てのコンセプトアルバム…そういう作りをしてるならてっきりプログレなのかと思っていたが、パワーメタルとかシンフォニックメタルとかそっち方面だった。まあジャケットから予測出来なくはない。しかもコテコテ。陰音階っぽいフレーズくらいしか意外性は無く、それ以外はほぼ予想のど真ん中を突っ切ってきて味気ない。
②イントロのアコギは7thに重ねた6thやsus2で上品な濁りを生んでいる。しんみりしたところにド直球パワーメタルがやってくる。2:57～かなりモタついているが生演奏感があって好きだ。ギターソロでは半音上に転調、クロマチック・ミディアントなど浮遊感のあるハーモニーを展開し、ベースもどんどんせり上がっていく。カッコいい。
③イントロからリードが歌う。高音が効いてるベースも良い。「Faster and faster…」からのサビは響きも歌詞もカッコいい（クサいけど）。やはりギターソロでコード進行が暴れてくる。王道と裏切りのバランスがちょうど良い。ピカルディ終止。
④間延びしたフレーズと和声。マイナーの流れで♮6th→Rと進行するのが個人的には微妙。テンポが遅くドラミングの粗も目立つ（特にキック）。あまり好きではない。
⑤折角のヘヴィなリフ、もっと低音が欲しくなってしまう。残念ながらベースは埋もれている。ちょっとだけMetallica『Harvester of Sorrow』みたい。3:23～ここからの泣きメロは他のバースと完全に差別化されメリハリがついている。良い。最後はテンポダウンしてヘヴィに戻る。
⑥全部電子ピアノで作ったみたいなオーケストラ風インタールード。音色はチープだが迫力はまずまず。
⑦2音で構成されたシンプルなリフ。その先のフレーズも主音（D）によく吸い付く。アコギとエレキを重ねて厚みを出している。7+9の若干不規則な譜割りが絶妙。シンバルもなくガクッとテンポダウンするのは何とも言えない。
⑧フリジアンのb2が効いたキレキレ高速リフ。前半はこれといった展開も無いが、3連符フィーリングパートは面白い。ほぼブツ切り、取ってつけたように元の曲調に戻るアウトロは好きではない。
⑨バラード。アコギとボーカルで弾き語り風に始まり、緩やかにメタルサウンドが合流する。予測できない流れがあってちょっと面白い。
⑩ペンタのハンマリング／プリングで構成されたシンプルなBudgie『Breadfan』的リフを主軸に進む。3:29～『War Pigs』みたいな古典的な掛け合い。直球すぎるほどに直球だが悪くない。
⑪ふたたびバラード。Nirvana『In Bloom』とかThe Beatles『Yellow Submarine』を思い出す平和で温かいメロディ。サビは暑い。雲一つないメジャーコードから清々しく入るギターソロも良い。
⑫ハーモニック・マイナーの邪悪さが光る、若干Slayerっぽさも感じるスラッシーなリフ。分かりやすい。ドラマチックな歌唱もポイント。
⑬イントロは8+6=14拍子でやや不規則。メタルサウンドのまま早々のサビでメジャーコードが鳴らされる。明るいんかい！①にあった陰音階リフのリプライズ？がある。アウトロまでの流れは緩急があって良い。
⑭インスト。テレテー。日本人が馴染みやすいタイプの歌謡的メロディから色々展開していき、クラシカルかつポップに終わりへと向かう。結構すっきり終わった。
総合：ポップで聴きやすく、たまに裏切りひねくれるパワーメタル／シンフォニックメタル。ボーカルは安定感があり常に上手い。リズム隊が弱い。ベースは埋もれている。ドラムはタイム感も音量バランスも悪く単調で迫力がない。ギタープレイばかりが耳に残った。総合すると好きでも嫌いでもない。90年代にしては古い。しかしまだ私はパワーメタルの聴き方を心得ていない。以前サッパリだったManilla Roadを理解するところから始めたい。
お気に入り：②③⑩⑬
今日はここいらで、おやすみなさい。
