音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

笑うなて!【今日の吸収 #238】

おはようございます。

  • 💿Monuments - Gnosis (2012)
  • 💿Squarepusher - Music Is Rotted One Note (1998)
  • 💿Aphex Twin - drukqs (2001)
  • 💿Greta Van Fleet - Starcatcher (2023)
  • 💿Failure - Magnified (1994) 👀
  • 📖筒井康隆 - 笑うな (1975)

筒井康隆のショート・ショート集『笑うな』読了。『パプリカ』の原作を読みとても面白かったので今度は短編集にチャレンジしてみようと思い2,3年前に購入していたものです。半積ん読状態だった(途中まで読んで放置してた)のですが今日読み終えました。

面白い(funny/interesting両方)です。あーまた面白いって言っちゃった!でも、巻末の解説で横田順彌も「おもしろい」て言ってるし別にいっか!

タイトルの『笑うな』は収録されている最初の作品名から取られているだけで、決して全編コメディで一貫したコンセプトがあるとかそういうわけじゃないと思います。でもニヤリと笑える瞬間は数多くあります。個人的には「傷ついたのは誰の心」「会いたい」「トーチカ」が好きです。いや、「トーチカ」は本当にすごい。

ブラックジョークといっても、具体的な組織から人類全体に至るまで的の大きさは自由自在。もちろんアプローチも幅広くて、活き活きとした文体から常にフレッシュな創造性・実験性を感じられる一冊でした。長編『パプリカ』では掴み切れなかった部分がたくさん読めて良かったです。

こういう本を読むと創作欲が掻き立てられはするんですが、結局取り掛かれないんですよね。凄すぎるからかな?極度のめんどくさがり屋だからかな。なんでだろ~なんでだろ~

や~眠たい!

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、90s・560位・Failure『Magnified』!ジャケットがあまりにも雑でダサすぎる!最高だ!

オルタナ・メタル的なディストーションギターのリフ一本がひたすら続く。逆再生リバーブでぬるっと入ってくるボーカルはいい感じにだるそう。1:47~この宇宙的なキラメキ!良い。

②音数少なく入る。ベースがうなる。やがてオールイン、ギターに包まれサビに突入。希薄な調性感。グランジぽくはあるものの、グランジのそれとは全然違う音の積み方をしている。その上メロディもキャッチーじゃないので何がしたいのかよく分からない。冒頭のギターは良かった。

③跳ねたリズムでギャンギャンブリブリのベースが火を噴く。ナイスイントロ。不協和感が癖になる。

④アコギ。音がぶつかりまくる。落ち着いた歌モノなのにハーモニーがこれなのは個人的に好きではない。なんか「ただ変なだけ」で終わっている気がする。3:48~みたいなギターの壁をもうちょっと早く出してたらバランスが取れていた気がする。

⑤甲高いスネアとヒリヒリしたベース音、刻みをバックに進むグランジ色が強い曲。サビのパワーコードの動きとか声質とかNirvanaに近い。でもメインのリフはあまり好きではない。3分ごろで演奏は止み、その後は不気味なインタールードのようなものが流れる。

⑥ちょっとポップ・パンク味がある。序盤は良かったがのっぺりし出してきた。

⑦元気なドラム。調子の外れたギター。どこに向かっているのか全然分からない。サビでは分かりやすくメジャーで明るいメロディを歌っている。より分からなくなった。けど良いとは思う。

⑧ワイルドなベースリフと同調したキックがドリルの如くゆっくり突き進む。メタル寄りの曲。またもや3分ごろで演奏が止み、その後は謎のフィラー。次の曲のイントロでもなかったので、流石に蛇足。

⑨ポップ・パンクで明るいリフから入り、サビはNirvana直系のグランジ。Cメロで個性を出してくる。ちょっと長い。

⑩凶悪に発振するベース。冷たく乾いた風を感じる、今までとは別アングルの暗い曲。かなり良い雰囲気。2:41~「Creep」を思い出すサビ前歪みカッティング。ガガッとまではいっていない。ラスト前でフェードアウトからの再フェードイン(「Strawberry Fields Forever」じゃないけど)があるが、別にそのまま盛り上がればよかったんじゃね?と思ってしまった。

総合:グランジのバランス感覚の難しさを感じる一枚。ボーカルの音域は狭く、激しいパフォーマンスも一切しない。叙情的な展開も極端なダイナミズムも無いので緩やかにダレていく。ベースが歪んでいたのは良かった。

お気に入り:①③⑦⑩

今日はここいらで、おやすみなさい。