音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

震えるパンク【今日の吸収 #144】

おはようございます。

人生で初めて舌に口内炎が出来ました。最悪!

今日の「1日1ラ」は、90s・230位・Manic Street Preachers『The Holy Bible』!太った女性の3カメ。不気味なジャケットです。

機械的な15拍子イントロ。楽器の表情の無さにはポストパンクを感じたものの、曲調は明るくメロディーと展開共にキャッチー。ギターのハーモニーが美しく、ボーカルはかなり聴きやすい。②長すぎる曲名。ハキハキと区切る歌い方。ぶっきらぼうでどこか暴力的なサウンド。パンク。とはいっても演奏自体は非常に丁寧でビタビタ。③ベースにフェイザーがかかっている。フラフラしていてちょっとヘンな感じ。サビで一気に弾ける。ロックでカッコいい。④マイナー。叙情的なコードワーク。ボーカルの表現力にもやられる。⑤図太いベースリフにカッティングギターをひとつまみ。ゴリゴリのベースライン一本で酔わせていくこの感じは完全にPiL。一瞬メタルっぽく強く歪んだギターが乱入し、すぐクリーンに落ち着く。サビはハードでいい感じ。⑥ポップパンクを基盤に、気だるげで退廃的なフレーズを取り入れている。⑦ノイジーなカッティングギターで幕を開ける。ギターとベースがユニゾンで力強いリフを繰り出す。リフ一本系かなと思ったが、なんとQueenを思わせるロックオペラな曲調になる。心なしかボーカルがFreddieに聴こえてきた…。幅広い。最後はテンポを落とし、ガラッと柔らかくなる。⑧パワフル前進リフからのサビで爆発。ハモリまで入ってドラマチックになっている。トライトーンのパワーコード連打で投げやりに終わる。⑨パンクの代名詞、パワーコード連打!!!ここで直球を投げてくるのはアツい。そこからの長7度跳躍フレーズはポストパンク味がある。新旧融合。それでもキャッチーさは欠かさない。⑩メロディアスで落ち着いたバラードナンバー。いったん休憩。⑪b2・M3の音程が織りなすアラビアンな音世界。新しいアプローチ。サビはポップ。割とブツ切り目な終わり方。⑫響き渡る金属音。今度はインダストリアル!?このアルバム、濃すぎる…。どんよりとした空気に早変わり。ベースがまたもや猛威を振るう一曲。⑬味気ないイントロではあるがちゃんと盛り上がるのでご安心を。輝くほど明るいポップパンク。セカンダリドミナント(III7→VIm)やサビ前のフィルイン、サビの全音下転調、からのロック的弱進行(IV→I)連打など、感情が昂るツボをとことん刺激してくる。

全曲良かったです。鬼。ただ一つ気になることがあります。歌詞です。音楽性はパンク、そして2曲目の意味深なタイトルからも分かるように、恐らく歌詞がトガっています。今回私は歌詞を全く読まず/聞かずに一周しました。サウンドだけ、すなわちこのアルバムの表面だけを捉えたに過ぎません。歌詞をちゃんと解読して、早くこの作品の全貌を知りたい~。

総合:ポップパンクとポストパンク(とその他諸々)がバランスよく混ざり合った、キャッチーかつ独創的なオルタナロック。かなり洗練されている。今度歌詞をちゃんと読みたい。

お気に入り:特に②⑤⑦⑨

今日はここいらで、おやすみなさい。