なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 軽レポ(前半)

 

こんにちは。

15日から18日まで、去年に引き続き北海道に行ってきた。前回の目的は恩人への感謝だった。今回の目的は観光でもグルメでもなく、音楽。RISING SUN ROCK FESTIVAL(以下RSR)に行くという友人Sとの約束を果たさんと向かった。元々は去年も出演していた電気グルーヴを目当てにしていたが、今年の出演は無いと分かって一時は迷っていた。そんな中、チバユウスケの訃報が飛び込み、追悼の意を込めたWEEKEND LOVERSのアクトが決定したことで、一種の使命感のようなものに駆られ、チケットを即購入。そして先日、無事フェスを満喫してきたという訳である。

以下にはRSR二日目にして最終日、8月17日の軽い記録を残しておく。

(長い上に書き終わっていないので、前後半に分けて投稿する。)

…正直、RSR以外の出来事はインターネットの海に放流するまでもない。友人Sと気ままに遊んでいただけ。くだらない冗談を交わしながら雑談したり、カイロソフトの『ゲーム発展国』をやったり、ススキノにあるシーラカンスというスタジオに行ってギター×ドラムの落書きみたいなセッションをしたり。「内」で完結しているものなので、文字にして公にするのも野暮だと思っている。

 

 

08:00 - 起床

友人S宅でおっはー、涼しかったのでクーラー無しで快適!おおよそ0時に寝たので睡眠は十分取れているはず。飯は会場で食べることにした。荷物をまとめてGO。

10:30 - 麻布駅~シャトルバス搭乗

今回は麻布駅発のシャトルバス(車以外のアクセスで徒歩の次に安い)を使って会場に向かう。忘れ物が無いか何度も確認しながら駅へ。どこでバス乗れるんだろう。よくわからないまま地下をウロウロしていると、服装を見るにフェス行きらしい人たちが同じ方向に歩いていたので、着いて行った。しばらく歩くと最後尾の看板を持ったスタッフが。その先にはトグロを巻く長長長蛇の列!RSRはもう始まっていた。

 

シャトルバス

 

30分以上並んで11時10分ごろ、スタッフに紙チケットを渡してようやく乗車。運悪く立ち乗りでした。往路でここまで疲れるとは…舐めていた。いったい会場にはどれだけの人がいて、どれだけ足腰を酷使するのだろうかと不安になった。それと同時に、会場に近づいているという興奮もあった。興奮が勝った。

11:45 - 会場到着

車掌さんに感謝しつつバスを降り、事前に送付されたリストバンドを左手にゆるく装着し、いざ入場!!!気温と地面の質を把握。友人Sは去年に比べてかなり快適そうだと言っていた。そんでデカ風車。割と殺風景。鉄骨に張られた歓迎の言葉にウキウキ。

 

簡易エントランス

 

ちょっと歩くとメインのエントランスらしきものが見えてきた。大して派手じゃない質素な感じが好印象。ここを通ったら目の前に物販の屋台、左側にdef garageというインディーバンドがよく出る?ステージが広がっているはず。

 

メインエントランス

 

GOGOGOGOGOはGO!!!!!!

12:00 - 物販

うあーお


def garageステージ

いっぱい人がいる!!!!

色とりどりで騒がしい。年齢層も幅広い。でも思ったよりは空いている。そんなことより物販を早めにチェックしよう。到着前にクリープハイプとSaucy Dogが売り切れていたらしいので、ちょい焦り。どうやら前日に参加したアーティストのものも売っているようだったが、特に興味はなし。ということで、友人Sと一緒にチバ関連のグッズを買おうと「WEEKEND LOVERS」と書いてあるテントの列に並んだ。The BirthdayのTシャツを着ていたおばさま方から最後尾のプラカードを手渡され、しばし待つ。

12時5分には左側のステージでArataの演奏が始まった。離れてるけど聴こえる。低音が強い。そちらにも若干耳を傾けながら、雑談をして待つ。後ろにマキシマム ザ ホルモンTのおじさんが来たのでプラカードを回す。KNOTFESTの時もそうだったけど、色んなアーティストのファンを実際に見るだけでなんか面白い。

10分くらい待ってやっと順番が来た。やっと商品を確認(並ばずとも商品を見るだけなら前にササッと行けたらしい?)。WEEKEND LOVERSは流石に売り切れていて、二種類のThe Birthday Tが残っていた。背面にイカツイ髑髏がある黒と、Fワードがおしゃれに書かれた白。友人Sは黒を選んだが、私は白…いや、買わなかった。理由は二つ。一つは、かなり熱を入れて聴いていたTMGEに比べてThe Birthdayはあまり詳しくないから。もう一つは、デザインが私にとって「かましすぎ」だったからだ。

まあいいや。次は食事。まだ何も口にしていないので、屋台でなにか。

12:30 - 打首獄門同好会(チラ見)

友人Sが打首獄門同好会をちょっと見たいということで、左奥を進んでRED STAR FIELDに移動。既にライブが始まっていたため写真は撮らなかったが、非常に衝撃的な光景が広がっていた。ステージを囲うようにぎっしり詰まった人々。彼らが一斉にこなす邦ロック特有のあの「手振り」の集合を初めて目の当たりにして、唖然とした。宗教団体や軍隊、ロボットにまで見えた。ステージとの距離が近いほど規則正しいのも怖かった。私は軽音部時代からこういう全体主義的なノリが苦手で、校内やライブハウスなどの小規模な空間でさえ気味が悪かったのに、ここまでの規模となると、かなりショック。やめてほしいとかそういう話ではない。知ってしまっただけ。

「ステージからの距離が近いほど規則正しい」ので、遠いほど自由奔放に観ている人が増える。私たちはそちらに向かった。落ち着く。豆粒ほどのバンドメンバーと観客を遠くから眺めた。《筋肉マイフレンド》という曲に合わせて、会場全体でスクワットしていた。楽しそうだけど、自分は傍観していたい。

続いて、筋トレで身体に引き込まれた糖分を補給するように《部長ぷっちょどう?》《きのこたけのこ戦争》《デリシャスティック》の駄菓子曲三連発が終わった時点で、テンションに乗り切れず途中離脱。《日本の米は世界一》は聴きたかったけど、エネルギー補給しないと危なそう。

12:50 - 軽食

RED STAR FIELDのステージ奥側に移動し飯を探す。まずは軽めに串をいくつか。とりあえず牛タン串焼き(えびす)と、ホタテバター串焼き(南北海道地産物流協同組合)を頂いた。どちらも北海道産のもので、ちゃんと美味しかった。我慢しただけあってかなり沁みた。ありがてい

 

ホタテバター串焼きを持つすずめ番号

 

串2本では当然腹が満たないので、そのまま別の飯を探しながら会場を散策。EARTH TENTステージは後で入るのでさっと横切り、メインステージであるSUN STAGEヘ。

さてさて、どんなもんかな…

 

SUN STAGEの様子

 

ひろ

 

友人Sはタワレコ販売ブースでチェダーチーズみたいな色合いのロゴTシャツとコラボタオルを手に入れていた。私はまだ何のグッズも買っていない。

 

タワレコ販売ブースのポスター(販売品でもある)

 

ふと時計を見る。ステージ間の移動でかなり時間が吸われるのと、シンプルに食いながら喋るだけで楽しくて、もう13時55分だった。わあ。今のうちにもっと食っておこう。テッテレー、丘珠ザンギ棒(グルメスター)。タレダバダバで良い。しょっぱかったのでローソンの屋台でお水も買っときました。

 

丘珠ザンギ棒を持つ左手

14:20 - Kroi

ここから本番、基本的にちゃんと最後まで観るゾーン。Kroiは《Balmy Life》を出した時から注目していて、ファンクを軸にしていることもあって、いつか生演奏で聴いてみたいと思っていた(最新アルバムはあまり刺さらなかったけど、ライブとなれば別物だろう)。始まるまでには間に合うだろうと余裕こいてフラフラしていたら、遅刻。3曲目《夜明け》の途中でRED STAR FIELDに着いた。上手側のちょい遠めに位置取り。

アンサンブルの安定感はもちろん、全体的に余裕があって、特にボーカルの表現力が光っていた。《Amber》から《Never Ending Story》で一気にテンポを落として、フェスでも自分たちの空気に持って行ってるのが良かった。ラストの《Balmy Life》《Juden》はノリノリで踊った。聴けて良かった~。歯ギターもやっていた。楽しかった。曲終わりの低音「ザス」も良かった。初耳だったSも好感触のようだった。

15:10 - THE BACK HORN

次はSがマークしていたTHE BACK HORNを。彼は昔よく聴いていたという。私は《コバルトブルー》《刃》しか知らないニワカ未満だが、歌謡パンクとハード・ロックな感じは嫌いではないし、激しいのは好きだ。とは言っても暴力行為はNOなので、モッシュやダイブを危惧し、ステージに近すぎないちょい後ろめで観ることにした。このEARTH TENTステージは、唯一テント型でライブハウス感のある設計になっているので、音響も期待できそうだ。

 

EARTH TENT待機

 

インダストリアル・テクノみたいな出囃子でメンバーが登場(誰が何の担当なのか一切分からない)。さあ、どれだけデカい音が来るのか。一曲目のイントロが盛り上がった瞬間、Sが後方からタックルをかまされた。幸いSにケガはなかった。素早く後ろに避難した。ポピュラーなロックフェスで、ましてや人と人との間が空いているほどの明らかな安全圏に、いきなり猛突進。萎えた。ゆっくりすり抜けるように入ってくれればいいのに。うーん。後半にはダイブも起こり、サビでペットボトルか何かの水を噴射している奴もいた。客質が悪かったが、これは一旦忘れよう。

テント型の影響か、もしくは単純に距離が近いからなのか、音量がだいぶデカくて良かった。歓声が急に男臭くなった。裏打ちで「オイ!オイ!」と拳を振り上げたりするところは乗ってみたら楽しかった(チョロい人間)。クサいメロディが癖になる。最近出た新譜の《修羅場》と《ジャンクワーカー》は、トラップ×お経×レゲエ×ニューメタルみたいなアプローチが意外だった。《コバルトブルー》《刃》も連続でやってくれて、初心者にもやさしいセトリ。

気分がスッキリした。客質以外は良かった。

16:04 - greentope

遠くからトランシーなテクノが聴こえたので、音の鳴る方に向かった。地べたに座ったり、寝転がったり、立ってフラフラ踊ったりしながら各々が自由に音楽を楽しむ良い感じの空間があった。爆音で流れているテクノはどこかで聞いた気がしたのでShazamしてみると、Glansの《NIN》だった!あー。続いてThe Hatchの《SEX GAME》が流された。どちらも北海道で今アツいバンドだ。友人は北海道在住ながら彼らのことを知らなかったので、推しておいた。飯を探しに行ったので長居はしなかったけど、LAUSBUB、テレビ大陸音頭あたりも流れていたんだろうか。

 

ゆるくて楽しそう

16:30 - 軽食2

若い男の人が応援団並みに声を張り上げて客寄せをしていたこともあって、BLACK油そば(RAMEN ICHI)を選んだ。麺類は腹持ち良いのもプラス。

 

BLACK油そば

 

しかし、あまり美味しくない。チャーシューを推していた割には食感も味もゴムっぽくて悲しい。しょっぱくて油っぽい麺とガーリックチップスがメイン。うん。

腹には溜まったのでおk

 

17:00 - スピッツ待機

このフェスで一番デカいSUN STAGEに移動。人が多すぎる!!!Saucy Dogがちょうど有名な《優しさに溢れた世界で》をやっていた最中に客席へ紛れ込んだ。「時間余ったのでもう一曲やります」と言っていた。途中でギターが機材トラブルで鳴らなくなったところを臨機応変にシンガロングで繋いでた。

次はスピッツ始まるのは18時だが、折角なら前で観たいので1時間前から事前待機することに。友人Sは去年電気グルーヴを最前で観るのに50分くらい待機したらしい。スピッツも最前とまでは行かなくとも出来るだけ近くで拝みたいと。乗らざるを得ない。

たまに雑談をして暇をつぶしながら、ボーっと立っていた。No Doubt《Hella Good》とTOTO《I Will Remember》が爆音で流れていた(Shazam調べ)。やがて楽器が運ばれてきて、セッティングで色んな音が鳴らされるたびにドキドキ。待ちきれね~

 

わちゃわちゃ

 

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suzumebango.hatenablog.com