おはようございます。
- 💿The Rolling Stones - Hackney Diamonds (2023) 🔥
- 💿Miles Davis - In a Silent Way (1969)
- 💿té - ならば、意味から解放された響きは『音』の世界の深淵を語る。 (2005)
- 💿Albert Ayler - Love Cry (1968)
- 💿Autechre - Confield (2001) 👀
- 📖伏見瞬 - スピッツ論 (2021) 👀
昨日はハロウィンだったのですが、特に何も意識せず暮らしていました。そこまで興味ないトピックです。では、先月聴いた音楽を振り返ろうのコーナー。いつも通りLast.fmの記録を参考に書いていきます。
<再生数TOP3アーティスト>
トータル曲数ランキングTOP3。カッコ内は聴いた回数です。
1位:スピッツ(235)
『スピッツ論』を図書館で借り、読み進めながらアルバムも順番に聴いていった感じです。ガチ評論なので正直ある程度スピッツを噛み砕いた人向けの本だ、とは感じましたが、それにしても読みやすかったです。作品そのものの細かな分析だけでなく、音楽以外の要素(シーンでの立ち位置、関連アーティスト、当時の社会状況など)が自然に盛り込まれた評論になっていて最後まで満足感たっぷりでした。揺続感、音節単位でのミクロな分析、唱歌と童謡、周縁…については特に面白かったです。
今のところ個人的TOP3は
1.ハヤブサ 2.名前をつけてやる 3.ハチミツ
なんですが、スピッツに対する価値観が出来立てホヤホヤで脳内がまだとっ散らかっているので、たぶん二周目くらいで結構入れ替わると思います。価値観が固まったらまた『スピッツ論』読みたいです。
2位:Lamp(91)
上旬に発表されたLampの新譜を計三周ほど、そして『そよ風アパートメント』『ランプ幻想』『彼女の時計』を聴き直しました。やっぱり良い。
3位:Meshuggah(56)
ここにきていつメンのMeshuggahが登場。ちびちび聴いていました。現在の私の子守歌(マジ)は『Dancers To A Discordant System』です。この曲はリフの欲張りセットなので本当にすごい。完成されたMeshuggahの美学がぎっしり詰まっています。リフを把握した後スポークンボーカルにフォーカスして聴くとさらに楽しめます…。
<その他ビビっときた曲>
- Haken『1995』
- KNOWER『The Abyss』
- The Lemon Twigs『Small Victories』
- Death『Bite the Pain』
- Alois Haba『String Quartet No.12 in Quarter』
- Prince『When Doves Cry』
- くるり『California coconuts』
- Battles『Tij』
- After The Burial『Cursing Akhenaten』
<総括>
スピッツ、ベートーヴェン交響曲を一周し、新たな音楽の面白さを見つけました。スピッツに関してはJ-POP全般を聴くときのヒントを得られた感じもあります。ポップさがどれくらいガワとして機能しているのか、とか。
「無色透名祭」のための製作もあったので少しインプットの量が減った感触はありますが、これくらいでいいんじゃないかとも思ってます。
….調べたら9月は1,307曲、10月は1,111曲とそんなに差がありませんでした。アレ。
<1日1ラ>
今日の「1日1ラ」は、00s・142位・Autechre『Confield』!
①リリースが短いハンドパンみたいな謎の音がすごい速さで反発しまくったりしなかったりする。金属のボールの映像が浮かぶ。アンビエント?といっても音は硬いしなあ。2分経ったあたりでやっとシンセが表れる。リズムだけだった風景にハーモニーが加わる。でも結構間を大きめにとっている。あくまでメインはこのパーカッション。ひたすらこれだけ。でも心地よいので問題なし。②今度は分かりやすいビートがある。音程を感じる、シンセで作った感が凄く出ているガバキック&スネア。ミドルテンポで跳ねながら進む。その後ろによくわからない無調的な奏で。やはり音の層をみるに最前面にパーカッション類が置かれている。ピアノやマリンバも後ろ。中盤で低いモニョっとしたベースが入ったりリズムが崩れたりと色んな変化が始まっていく。かなり実験的。③テンポが上がりさらに細かく刻まれるドラム。テクスチャは独特でホワイトノイズのようにサーッとしている。グリッチの如くシーケンシャルかつ派手に姿を変え続ける。激強サイドチェインがかけられたシンセが後ろで密かに鳴り続けている。徐々に前に出てくる。でもやっぱりメインはドラム。④ピコピコ8bitな音が左右から聴こえる。食ったキックで前のめりな乗りを作るも分かりやすく盛り上がる気配はない。ボボボ…と不穏な機械音が鳴っているだけ。結構パリパリしてるねー。キックの減衰音が人の声に聴こえてきたなー。たまにバタつくの大丈夫かなー。⑤超ぐにゃぐにゃしたドラム。途中から咀嚼音に錯覚する。催眠的に響く金属音。ガムランに似た雰囲気。サイケ。⑥おぼろげなパッドの上でシンセドラムが暴れまくる。キックとスネアなど綺麗に分割されていない、一つに融合したアシッドなパーカッション。機械的だが肉感もある。たまにムクドリの大群みたいになる。⑦クリックノイズもリズムの一部。ドクドク波打つ低音。シンバルと思わしき断片。ふにゃふにゃなシンセが特に目的もなくさまよっている。多分一番明るいが同時に怖い。なんかブーンバップのビートにも聴こえてきたな…。⑧暖かく広がるシンセ。安心感がある。超高音のパルスはたまに降りてきてハイハットになってくれる。2分過ぎたところで層が増える。ホワイトノイズとイビキみたいに唸る低音。眠くなってくる。決して退屈だという意味ではなく。⑨声がかなり激しく壊れたロボットのように加工されている。ドラムはキック、スネア、ハイハットの輪郭がハッキリ分かる。普通っぽいと思ったのは束の間、テンポが流動的に加減速する。ハイハットだけはそのまま、他の音は超加速・圧縮される。ハーモニーはおろか唯一の手綱であったリズムすら追いつけなくなってしまった。行かないで~。最後はバグって終わり。
総合:猛烈な衝突を繰り返すミニマルテクノ。魔改造されたリズムの流動体。ただ心地よいだけでなく、ゲシュタルト崩壊で自分の視点がズレていくのも楽しい。
お気に入り:②④⑦
今日はここいらで、おやすみなさい。