音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

部屋にクモ2匹入ってきたデー【今日の吸収 #80】

おはようございます。

ヨルシカを聴いていたら、ん?と思った箇所がありました。EPの表題曲②『負け犬にアンコールはいらない』の一部分。

サビにこんな歌詞があります。

もう一回、もう一個だって落としても死ねない
負け続けても笑った君が白痴みたいじゃないか

まさかヨルシカがそんなこと言う訳ないだろ、と歌詞を確認したらちゃんと書いてありました。若い売れ線アーティストがこういう言葉を使うのはすごいですね。ヨルシカは文学作品をモチーフにすることが多く、この単語が坂口安吾からの引用という可能性も考えられます。しかし、インタビューをみるとその言及はなく、この曲の元ネタは岸田稚魚の句集『負け犬』だという情報だけ。だとしたらなんでわざわざ「白痴」にしたのか。その意図が分かりません。歌詞の流れから見てもズレているように感じる。「馬鹿」という単語のマンネリ防止で使ったのだとしたら安易すぎる。もう死語なのかもしれないけど、なんとも言えない…。アングラならまだいいですけど、その上超有名なのが…。この話題は一筋縄ではいきません。音楽と差別用語の関係については今後も長く考えていくテーマになりそうです。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、70s・183位・Kate Bush『The Kick Inside』!久々に名前を観たような気がします。1stアルバムらしい。アジアンなジャケ。

①アコースティックなバックバンドにとても綺麗な高音ボーカル。②鳥の鳴き声。先ほどより音域低め。「saxophone」という単語が出てすぐサックスのソロ。こういう歌詞と音楽の同期みたいなの好き。安直にいかないコード進行。③「G」って何?ゴキブリ?声色の使い分けがCOOL。急に「オム・マニ・パドメ・フム」とマントラを唱えだす。生理を歌ってるんじゃないか。④レゲエみたいなノリ。bVII→Iを繰り返すパワフルな進行。そのままごり押しで一時転調する。⑤しっとり聴かせる系のバラード。さっきまでの雰囲気はどこへ。ストリングスセクションがキラキラしている。やっぱりbVIIが好きなのかな。⑥I→bVI→V→IIIという破天荒なコードに楽し気な歌が乗る。CathyもHeathcliffも誰?ちゃんとギターソロある。⑦ご機嫌ロック。良いところでアンダルシア進行。その後のギターもなんか絶妙で良い!2番は右からスキャットが聴こえる。⑧ピアノと歌のみ。捉えどころのないハーモニーと透き通る歌声で最後まで聴かせる。⑨シンプルなアコースティックナンバー。ここでも幼い声と大人っぽい声の使い分けがみられる。印象的なコーラス。⑩開幕アンダルシア進行の変形(VがVm7になっている)。短い。⑪今度は子供っぽい感じ。そしてレゲエ。またbVIIだ。⑫ベースの高音フレーズがたまらん。歌詞は…皮肉なのか本気なのか分からない。いや、本気だろう。⑬5曲目と似た雰囲気。オペラみたいな感じ。タイトルは腹を内側から蹴ってくる赤ん坊のことだろう。最後はもどかしい終わり方。歌詞からして語り手は亡くなったのかもしれない。

お気に入り:②⑤⑥⑦⑫

今日はここいらで、おやすみなさい。