おはようございます。
- 💿Charles Ives - Symphony #4 (1974)
- 💿The Stone Roses - The Stone Roses (1989)
- 💿808 State - 90 (1989)
- 💿ヨエコ - ニューヨエコ (2023) 👀
- 💿Incognito - Jazz Funk (1981)
- 💿Johnny Winter - The Progressive Blues Experiment (1969) 👀
遅ればせながら倉橋ヨエコ復帰…新アルバム『ニューヨエコ』聴きました。7曲中6曲が既存曲のセルフカバーになっています。
気だるい高校生活に辟易していた自分の背中を押しまくってくれた思い出の曲『今日も雨』、久しぶりに聴いたらかなり沁みました。やっぱりメロディが良すぎる~。ロックなギターが前面にある原曲に対して華やかでリッチなアレンジになっていて、Aメロ2回し目のさりげないリハモやサビの美しい裏声、切なくも前向きなストリングスに心を奪われるばかりです。
新曲『ドーパミン』も直情を感じる言葉のリフレイン、Bメロの流麗で不安定なハーモニーなど存分にヨエコ節を効かせながらサビは小室進行で明るいという。15年ぶりの新曲も昔と変わらない応援歌。素敵です。
インタビューでは自身の闘病生活について赤裸々に語られており、ピアノは薬の副作用による「手指のこわばり」で弾けなくなってしまったと言及されています(そのため全曲Re-trickの菅原敏氏が担当)。とても悲しいことですが、歌声と世界観は確かに変わらずそこにありました。
母を想って書いたと言われている『楯』を最後に持ってきたのは、自らが母と同じように苦しんでこの曲を思い出したんじゃないか、ともう一つ、再デビューの意味もあるんじゃないか(もともとメジャーデビューシングルなので)と思います。とりあえず元気に生きていることだけでありがたいのですが、よければ次作も待ってます。
ツイッターによるとコロナの後遺症で喉の状態が悪いそうなので、早く良くなって~!
- - - - - キ リ ト リ - - - - -
今日の「1日1ラ」は、60s・408位・Johnny Winter『The Progressive Blues Experiment 』!果たしてどれくらいプログレッシブなんでしょうか。
①Muddy Watersのクラシックをエレキ化。かなり食って鳴らされるクラッシュ。ブルースとサイケの混ざり具合、ギター(+ベース)リフ一本、止まらず進む頭打ちドラムの勢いなど、初期ハードロックと言われても頷く雰囲気がある。Cream版よりこっちの方が好きかも。といっても69年の作品でZeppelinの1stと被るんだよな…そう考えると古い音ではある。ボーカルはハイトーンというわけでもなく普通だが聴きやすい。
②遅いシャッフルリズム。ギターとボーカルのよくある掛け合い。あれ、古典的なブルースになった。ふとタイトルをみたら「Tribute To Muddy」と書いてあり納得した。わびさびのある演奏。
③James Mooreのカバーらしい。軽快でハードなドラムが映える曲。ギタープレイもバチバチに決まっている。
④アコースティックになりドラムが消える。細かくピッキングし続けるギターが1本、滑らかなスライドギターが1本、そしてブルージーなハーモニカ。さらに古典的な方向に行った。
⑤Sonny Boy Williamsonのカバーらしい。エレキ編成に戻る。
⑥アップテンポで楽しい。裏拍にビタビタにハマるギターが良い。中盤のソロでは思う存分弾き倒している。基本的にギターに対してくらいしか言うことは無い。
⑦Blind Willie McTellのカバーらしい。アコースティックでギター1本、超シンプルなこの構成はオリジナルに対するリスペクトの表れなのだろうか。
⑨B.B. Kingのカバー。この曲は知ってる。ローテンポだとドミナントが鳴るだけで気持ちいい。耳がブルースに慣れてきたからかな。最後の掛け合ってシンクロしての掛け合いはとても自然でカッコいい。
⑩Roosevelt Sykesのカバーらしい。てっきりHowlin' Wolfの曲だと思っていた。イーブンビートでドラムの主張が控えめなことに違和感を感じるが、これはこれで良い。
総合:最後まで古典的なブルース。2023年に生きる人間からすれば全くプログレッシブではなく肩透かしを食らうが、ブルースとしてのクオリティが高いことは確か。ミス一つないギタープレイがするすると耳を貫いていく快感。1曲目のカッコよさ故にアルバム全体の勢いが下り坂になってしまっていることが玉に瑕。
お気に入り:①③⑥
今日はここいらで、おやすみなさい。