音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

涼しいのでギターも元気そうです【今日の吸収 #148】

おはようございます。

  • 💿マカロニえんぴつ - 大人の涙 (2023) 👀
  • 💿toe - For Long Tomorrow (2009)
  • 💿Dream Theater - Octavarium (2005)
  • 💿The Newfound Interest in Connecticut - Tell Me About the Long Dark Path Home (2005) 👀

マカロニえんぴつの新譜をいまさら聴きました。アルバム全体を通してフィーチャーされているマカえんらしい歌メロのポップさ・キャッチーさは言うまでもないですが、ミクスチャーな編曲にユーモアのバランス感覚など、メジャー1st『ハッピーエンドへの期待は』以上に彼ら(特にボーカル・はっとり)の影響元であるUNICORNを強く感じた作品でした。『ペパーミント』のクリーンギターが絡むイントロは『素晴らしい日々』(UNICORN)のオマージュでしょう。曲としてもよかったです。

ユニークな変化球もありますね。『嵐の番い鳥』は思いっきり『さそり座の女』(美川憲一)を意識してます。出だしの一音目で笑いましたwムード歌謡を後半でJ-POPに持っていくのも面白い。

変化球その2、『Frozen My Love』。メロコア~ニューメタルを駆け回るカッチョE曲で、ハイテンポな演奏と畳みかける早口ボーカルはandymoriにも聴こえてきました。

何はともあれ面白かった。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、00s・166位・The Newfound Interest in Connecticut『Tell Me About the Long Dark Path Home』!いろいろ長い。

①あらゆる楽器がごちゃごちゃに鳴っている。吹奏楽部の練習風景。そして土を踏みしめ歩く音。そんな音をかき分けて2本のクリーンギターが静かにアルペジオを奏で始める。ベースとドラムも加わりだんだん早くなる。ストップ。歩く音。フィードバックで共鳴したギターは輪郭が溶けて膨張し出す。②2曲目というより繋がっている。そしてボーカルが入る。メロディーはあるがかなり感情をむき出しにして歌っている。マスロック/ポストハードコアなサウンド。③激しい演奏が止み、ストリングス?ギター?に包まれる。謎の会話。一旦ここで区切りがつく。④暖かいアルペジオ。ギャンギャンなフレーズをかまし、変なエフェクトがかかってボーカルIN。バックバンドの細かい譜割りに対してのっしりと歌を乗せる。ドラムの手数がすごい。⑤シームレス。力強いコードストロークダイナミクスにうっとりする。⑥ミニマルなハーモニーが重なっていき淡い色を生み出す。最初はおとなしめで、何度もテンポが変化する。勢いに押されて拍の境目がおぼろげになる。時折挟まるSEが不気味。そしてまた謎の会話と足音(長い)。またひと区切り。こういう構成だと流石にストーリーがあるはず。⑦神秘的なイントロ。ボーカルもベースもおぼつかない武骨さがあって良い。破壊的で美しい轟音の後には静寂。ゴールに向かって走る。⑧シームレス。荒々しい不協和音をかき鳴らす。スネアが忙しい。そしてまた冷める。⑨静から動へ移行すると思いきや中盤で演奏はフェードアウト。深呼吸がクローズアップ。するとバックの演奏が完全に止み、足音がスタスタ聞こえてくる。最初の吹奏楽部のところに戻ってきたようだ。不穏なブラスが一際強く響き渡る。⑩ギターが入り通常の演奏に戻る。爆発。一旦曲が止まりセリフパートへ。主人公らしき人物はカウントを出し楽器の音を止め、その後何事も無かったかのように無言でスタスタ歩いて行く。比喩とかじゃなくてマジで吹奏楽部なのか?…また演奏に戻り、最後の爆発。

総合:ヒステリックな静と動が印象的な、情緒不安定なマスロック/ポストハードコアのコンセプトアルバム。曲はほとんどシームレスに繋がっており、全体として①~③、④~⑥、⑦~⑨、そして⑩の4つのセクションに分かれている。ジャケット通り、暗く陰鬱とした世界観が美しく表現されている作品。

お気に入り:⑥⑦

今日はここいらで、おやすみなさい。