なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

埃が早く溜まる

 

  • At the Gatesのボーカル・Tomas Lindbergが52歳の若さで亡くなったらしい。R.I.P. 最近やっとAt the Gatesにハマったばかりだった。ライヴ映像を二日に一回くらいのペースで観ていたほどには…。知って間もないとはいえ、彼のことをとても魅力的なボーカリストだと感じたのは事実だ。『Slaughter Of The Soul』では力強く沸騰したハードコア的ハーシュ・スクリームを、『The Red in the Sky Is Ours』では脱力気味の邪悪なデスボイスを放っていて、まずそのスタイルの広さに驚かされたし、ライヴ映像を繰り返し観ていた最大の理由も、彼のボーカルパフォーマンスにあった。安易だが、命を削っていたんだなあと思う。関連作品として、もちろん初期北欧デス~ブラックのGrotesqueも聴いておく。

 

  • よくわからなかったRush、段々わかってきた。『A Farewell to Kings』、前作の『2112』に比べて曲作りや演奏のレベルが全然違う。冒頭二曲のリズム隊の絡み、目立ちすぎないギターと抜けの良いボーカル、全ての音が綺麗にまとまっている。ラストを飾る《Cygnus X-1》はABAC-AMPの初期の例を含む重要な楽曲でありながら、そのリフの出番がイントロだけで終わってしまうのは勿体ない。その後の変拍子を滑らかに織り交ぜた展開は好み。こういうのがRushの得意技なんだろう。対して、後半5:47~メジャーコードの連結はあまりにも明るすぎて苦手だ。個人的に、単純なコード進行はパンク精神の発露としてなら受け止められるが、洗練された状態で素材の味そのままみたいに出されると途端に身を引いてしまう。ポップスにしてももうちょっと捻ってある気がする。

 

  • Meshuggahの前身であるBarophobiaは90年の時点でファンキーなグルーヴメタルを鳴らしているのだが、何の影響があってこうなったのか見当がつかない。9月に録音されたらしいので、同年2月リリースのPantera『Cowboys From Hell』、これだけだと説明できないファンキーなシンコペーションがある。前年のFaith No More『The Real Thing』ではそこまでのものは見られない。ワンチャンProngを耳にしていた可能性は…。(こういう追究はどこまですべき?)