音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

ジャズ・スタンダード・バイブルが開けない

 

おはようございます。

 

7時起床、早起き成功。永谷園のお茶漬け。

 

昨晩は映画の代わりにアルメニアのジャズピアニスト・Tigran Hamasyanの2022年作アルバム『StandArt』を聴きながら布団に入った。彼のスタイルの特徴はアルメニア民謡の影響を受けたフレージングとデスメタルバンド・Meshuggahの信仰を感じさせる変則的な拍節構成にある。このアルバムは全曲がジャズ・スタンダードの再解釈で構成されている。

 

 

ド頭のElmo Hope作《De-Dah》からひねくれ具合に耳を奪われること間違いなし。メインのコード進行は同じだがリズムがヘンテコ。16分音符単位で9+9+9+5変拍子と捉えられるが、これは和を取ると32、つまりは4/4×2に収まるリズム構成になっている。初見殺しともいえる変則ぶりだがすぐ順応できた。2番目の9はさらに分割されて4+5や3+6になったりするのでそれを意識すると聴きやすいかもしれない。

 

私は彼のアルバムを『Mockroot』しか腰を据えて聴いたことが無く、あとは数曲ばらばらに知っている程度。Meshuggah式リズム構造を用いていることで有名な『Entertain Me』の前例を把握していたので、最初に4/4で捉えたらすんなり聴けたという。ちょっとだけ《Perpetual Black Second》のソロ部分に似てたし。

 

ただ、Meshuggahのそれと違って、シンバルやスネアなどが4/4を示すクリックの役割を担ってくれないため非常に拍が捉えづらい。一切の補助輪なし。親切なことに楽譜に起こしてくださっている方もいらっしゃるので、観ながら聴くといけるかもしれない。しかしソロ部分はリズムの分裂が激しくなるのでよくわからない。頭の中どうなってるんだ廊下

 

他にも《All the Things You Are》《Big Foot》《Laura》などなど魔改造を施された名曲の数々が楽しめる。ちなみに私は今挙げた上のものと《De-Dah》含む4曲しか元ネタを知らない、れっきとしたジャズ初心者だ。

 

定番ジャズ・スタンダードを大量に収録した本『ジャズ・スタンダード・バイブル』を数か月前に買っていながら、見事に積ん読している。まだ一曲目の《Afternoon In Paris》しか覚えていない。別にジャズミュージシャンを目指している訳でもなくパラパラ見ようと買ったつもりなのに、「全部覚えなければいけない」という強迫観念に駆られてしまい、ずっとページがめくれない。

 

博識ぶった文調で舐めやがって若造が、と思った方は、大吉。特に何も感じなかった方は雨漏りに気を付けて。おひつじ座の方は誕生日が近いので仲良くしてちょ。

 

今日はここいらで、おやすみなさい。