音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

Metamorphosis衝突記録

 

7時起床、早起き成功。きなこパン(緑)と牛乳。

 

なんだか文章を書く気力がない。かきくけこ。それでも頭を回してみることにする。

 

靴べらゴート>🐐

 

ミニマル・ミュージックの大御所・Philip Glassの新譜Philip Glass Solo』を聴いた。唯一聴いたことがあった『Solo Piano』とほぼ同じ内容だったので新鮮味は無かったものの、改めて《Metamorphosis》の「分からなさ」に衝突してしまった。

せっかくなので、記録として「分からなさ」を書き留めておこう。

 

 

私はミニマル・ミュージックというものにそこまで詳しくない。よく代表的な作家の筆頭に挙げられるSteve Reichの作品を去年の夏に数曲齧ったくらいだ。詳しくないと言いつつも《Music for 18 Musicians》はすぐに大好きになった。哲学的に波打つリズムの巨大建造物。ひも理論の味。究極のテクノ。大カルチャーショックを食らった。

 

ではなぜ私は同じミニマルである《Metamorphosis》が分からないのか。

 

そもそも《Music for 18 Musicians》《Metamorphosis》の違いは色々ある。まずは演奏形態。前者はオーケストラで、後者はピアノソロ。音数の多さや華やかさという点では断然オーケストラに軍配が上がる。そしてハーモニーのミニマル度合。後者のハーモニック・リズムは前者に比べると非常に速く起伏に富んでいるため陶酔感では劣る。

 

もうひとつ重要なのがテンポ。後者の割と幅広いテンポの揺れはどうしても酔いを断ち切っているように感じてしまう。《Music for 18 Musicians》では均等で機械的なグルーヴが延々と並んでいる。私はそちらの方が好みだ。

 

しかし、視点を変えると《Metamorphosis》の魅力も見えてくる。何せ演奏形態がピアノソロ。ソロだ。ひとりで完結するという非常にミニマルなものである。ハーモニーも捉えようによってはいける。滑らかな進行と単純化されたアルベルティ・バスの明瞭な反復。前回聴いたときは「あまりにもテキトーすぎる」と思ったが、今回はサティジムノペディにも似た有機的な暖かみを感じることも出来た。(おそらく音そのものに対しての感度が上がったのだと思う)

 

…考えを整理していく段階で魅力が見えてきた。それでもまだ言語化出来ていない部分はあり「分からなさ」は依然として大きいままだ。基本的に抜けているのは歴史とか立ち位置とか影響元とかそういう観点なので、そこを知ればさらに理解が進む気がしている。あとカフカの『変身』からインスピレーションを受けた作品らしいので、インストとはいえ雰囲気みたいなものは通じているのかも?

 

一概に「ミニマル・ミュージック」といっても色々ある。まだまだステップを踏む必要がありそうだ。分からないままでいるといったもったいないことはせずに、この調子で耳を肥やしていきたい。

 

…オチも無いし何を言いたかったのか忘れてしまった。いつも通りということで、、

 

あと、関係ないけどPhilip GlassLou Reedて兄弟くらい顔似てる気がする!

 

今日はここいらで、おやすみなさい。