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三味線とギター、阿波踊りとブルース【今日の吸収 #4】

おはようございます。夏がひょっこり顔を出しています。

さて、面白い記事がありました。

Megadethのギタリストで親日家として知られるマーティ氏の持論。

日本人は、小さな子どもから年配の方まで、何歳になってもギターの歪んだ音を受け入れることができる。それは、日本の伝統的な楽器、あの3弦の楽器があるからなんだ。

ROCK FUJIYAMA channelの動画でもマーティ氏は同じようなことを言っていますが、納得感があるようなないような。現在の団塊世代くらいまではそのような認識だと考えられそうです。それでも三味線とロックは近く相性が良いことはよくわかります。たとえば、ゆらゆら帝国『夜行性の生き物三匹』ではまさに三味線のような乾いたクランチトーンでのリフを聴くことができます(ギターにおいて「三味線みたいな音」と形容されるのは、もっぱら音が悪いときのことを言いますがこれは特殊)。イカしてます。

 

 

リズムは映像からもわかるように、チャンカチャンカといった阿波踊りを意識したものになっています。この阿波踊りのリズムパターンですが、既に「シャッフル」という名前が与えられています。シャッフルは時代を遡るとブルースやジャズなどで使われていおり、思わずノってしまうような軽やかに跳ねるグルーヴを作り出すことができます。

 

 

シャッフルはいろんなジャンルで、またBPMの速い曲でも使われています。

 

 

かっけ~!このMetallica『The Four Horsemen』ですが、これちょっと『夜行性の生き物三匹』にフレーズが近くて三味線っぽくないですか?「点と点が線になる」という表現がありますが、最近この曲を聴いていてまさに点と点が繋がりましたね。Metallicaは間違いなく「三味線とか阿波踊りっぽくしようぜ🤟」なんて考えてないでしょうし、日本文化に直接的な影響があるわけでもないでしょう。しかし、無関係だと思われていた『The Four Horsemen』と「三味線」「阿波踊り」が、最終的に表出された音楽性の面だけで結びついたのはとても面白いと思います。

上は偶然と思われる珍しい例ですが、もちろん意図して融合されたものもビリビリ来ます。ROCK FUJIYAMA channelの動画にも出演されていた和嶋慎治さんのバンド、人間椅子がまさに「和洋折衷」。津軽三味線の技法を用いたギターソロ(4:10~)に気絶させられる『なまはげ』をぜひ聴いてみてください。飛ばさず最初からしっかり聴くのをおすすめします。

 

 

初めてこのギターソロを聴いたとき(高1)あまりにもカッコよすぎて、ガチで開いた口が塞がらなかったのを覚えています。

以上、三味線とギターの軽い話でした。(作業用BGM:スピッツのシャッフル再生)