- Cathedral『Forest of Equilibrium』
- Cyrus『Inversion』
- Basic Channel『Octagon』
- Nick DeCaro『Italian Graffiti』
- Fela Kuti『Why Black Man Dey Suffer』
- D.R.I.『Dirty Rotten EP』
やっと見つけた。初期ハードコア・パンク・シーンに降り立った破壊的アンサンブル、どうやらスラッシュコアというジャンルの創始者らしい。演奏のみならず音響もノイジーで最高だ。ジタバタの豪速ドラム。西欧的ダイナミクスから開放されオン・オフのノイズと化した竿隊。時折顔を出すヘヴィメタル由来のピロピロリード。楽器群に負けず劣らず騒々しい、投げやり気味のボーカル。崩壊しているが、見事に制御されてもいる。《Busted》のボーカルとのユニゾン、《No Sense》での息の合った急加速・急停止、《My Fate To Hate》の圧縮されたギターソロなど。単に力任せでエネルギーを放出しているわけではなく、創造性に満ちたカオスを作り出している。歌詞も、詩的な表現があればド直球もあり、力強い反戦思想からベーシストの私生活を反映したものまで、カラフルだ。個人的に好きなのは《War Crimes》の一節、「戦争犯罪なんかない、戦争こそが犯罪なんだ(意訳)」。ほんとそれ!彼らがクロスオーヴァー・スラッシュをやるのは2nd以降らしいが、この勢いを超えられるとは思えない。
- スラッシュメタルのスラッシュとは何か関係があるのだろうか。英Wikipediaによると、「スラッシュ」はもともとハードコア・パンクの同義語だったらしい!そういうことだったのか。つながった。