音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

「1日1ラ」で幅広い吸収を図る【今日の吸収 #22】

おはようございます。

  • 💿Rage Against The Machine『XX』(1992)
  • 💿Red Hot Chili Peppers『Blood Suger Sex Magic』(1991)
  • 💿Ivan the Tolerable『Black Water / Brown Earth』🔥
  • 📚清水響『コード理論大全』(2018)読み始め

最近、聴く音楽のチョイスから物理的な聴き方についてまで、「音楽の聴き方」全般について考えることがよくあります。別に法律で定められているわけでもないのでどう聴いても良いのですが。

そうしているうちに、手段(聴くこと)と目的(楽しむこと)がすり替わってきているのに気づきます。本来自分は純粋な好奇心の塊だったはず。

初めは、この世に存在する音楽が多すぎてどこから手を付けて良いのか分かりませんでした。まずは取っ掛かりとして著名な評論家が推薦する「名盤」を聴いたり、音楽サイトやブログ、SNSで下調べをした後に曲を聴いたりしてある程度ボキャブラリーを増やしましたが、今でもそういう他人の評価に依存している節があります。

入りのキッカケのために他人の評価を参考にしたりするのは良いと思います。たくさん投票されたランキングなどは実際に音楽好きの平均値という一つの指標になり得ますし。多くの人が良いと思うものにはそれだけの価値はあるのでしょうが、それが評価に値する唯一のものというワケではないですよね。憑りつかれすぎると権威主義的に傾いてしまうので気を付けておきたいです。

情報が氾濫している現代社会において、何の先入観も持たずに音楽を楽しむことは以前より難しくなったと思いますが、そのような他者に囚われがちな美意識からは「ジャケ買いやランダム再生等で情報を遮断してから聴く」、「何度も聴くことで本質を理解する」など色々な方法で脱却できると思います。前者は未然防止的、後者は習得的な改善ですね。

ということで、私もそれをやります。今日からRateYourMusicのランキングを利用して、「1日1ランダムアルバム」やります。できるかぎり情報を避けて聴くようにしてみます。また、この習慣の設定のせいで手段と目的の逆転が起こってしまうと元も子もないので、聴くときはできるだけ自然な状態でいるよう心がけようと思います。多少選択の余地を残すために年代だけは指定できるようにしたいと思います。最初は2023年からいってみましょう。1,000位まであるみたいなので、Googleの乱数装置に数値を入力してポチっとな…

730でした。730位はIvan the Tolerable『Black Water / Brown Earth』!!全然知らないアーティストで安心しました。People In The Boxみたいなジャケしてるし、オシャレな感じがして良さそうです(適当)。

聴き始めると、小鳥のさえずり、ドローン的なシンセ。ビブラフォンにタブラ。なんだか落ち着きます。ボワーンとした音像の中、ひたすらに繰り返されるリズム。アンビエント・ミニマル・エレクトロ・ジャズといった感じで、幽霊船(サックスがちょうど汽笛のよう)に乗って荒廃した世界をゆったり旅しているような雰囲気でした。

ドラムの音が全体的に生き生きとしていて好きです。たまに5拍子や7拍子の曲があり、変化がついています。⑨『Signs』では思いっきりタンブーラ(インドのビォオーンって鳴る楽器)が聴こえました。⑩『Memory』は12分弱あります。寝れます。

まさか一発目がアンビエント系の音楽だとは思っていませんでしたが、1,000枚のうちの1枚なので別におかしくないですね。1時間越えの作品でしたが、力を抜いて自然に聴くことができたと思います。分かりやすい音楽で助かりました。まだ私にはアンビエントの審美眼(通称アンビ眼)が全くないので、この作品のクオリティをしっかりとは判断できません。加えてジャズも、ミニマルも、エレクトロもそこまで分かりません。それでも、(そこまでインパクトはなかったものの)良い音楽だとは感じ取れました。「めちゃくちゃ良い!」とは思ってません。きっと3年前の自分だったら展開が無さすぎ+長すぎてイライラしていたでしょう。成長しました。アンビ眼がある程度育ったらもう一度聴きなおしてみようと思います。

この「1日1ラ」、おもしろいことになりそうです。また明日、おやすみなさい。

 

余談:ちょうど記事を書き終わった後、キーボードの「半角/全角」を押すと「h」が、「J」をおすと「E」が打たれるという最悪の不具合が起こってしまいました。流石にもう終わりw。