おはようございます。
- 💿Mastodon - Once More 'Round the Sun (2014)
- 💿Kid Fresino - ài qíng (2018)
- 💿Primal Scream - XTRMNTR (2000) 👀
今日の「1日1ラ」は、00s・509位・Primal Scream『XTRMNTR』!そういえばジャケットが有名な『Screamadelica』すら聴いたことが無かった。守備範囲外でした。
①ピロピロと着信音。子供?が電話越しに喋り出す。暗く不穏なイントロ。ギュイギュイよじ登る攻撃的なアシッドシンセ、硬質でインダストリアルなドラム。ベースは生?図太くてカッコいい。弱々しい裏声のボーカルも張り詰めた空気感にマッチしていて良い。タイトルはかなり物騒だが文字通りの意味ではなく、ヒッピー文化へのカウンター、即ちパンク精神として捉えるべきだろう。歌詞も分かりやすい。
②歪みまくった大音量のギターが解き放たれる。ボーカル含む全体のサウンドが超ノイジー。とにかくパンキッシュ!
③ダンサブルに反復するビート。ベースの存在感。おそらく表題曲。ディストピア感溢れる歌詞だが現実に即しているようにも思える。
④細かく等間隔で刻まれるハイテンポなビート。こちらもアシッドテクノ。ボーカルが埋もれているが陶酔感を生むことを優先したのだと思う。「Swastika」は「卍」を指す単語だが、「お前らはナチと一緒だぞ」みたいなことを言っている?いずれにせよ攻めている。
⑤スクラッチからのラップ。シリアスに薬物依存のテーマを取り上げた歌詞。HipHop的なアレンジを取ったのはとても効果的だと思う。
⑥ポストパンク的な無感情のリズム隊。そこに怪しげなブラスがうろつき、スパイ映画のワンシーンのような緊迫感をもたらす。ちょっと長い。
⑦打ち込みドラムと暖かいシンセ。オルゴールっぽい音も心地よい。子守歌の如く優しい歌声とは裏腹に、歌詞からはかなり直接的な薬物使用に対する訓戒が読みとれる。主人公はもう手遅れになった身なのだろうか…。
⑧金属質なエレクトロサウンドがカオティックに広がる。⑤と同様にラップスタイル。薬物の幻覚で虫を見るという話はよく聞くので、そういうことなんだろう。
⑨なんだこれ。ワウみたいにうねうねしたパーカッションを軸にブラスの束が飛んでくる。2:48~パワフルで鋭利なドラムが現れる。かっけ~。最初はくぐもっていたサウンドも段々飽和し、静かに激しさを増していく。普段では痛く感じるキンキンした高音も快感に変わる。
⑩あれ?④とタイトルが同じ…バージョン違い。しかもChemical Brothersだ。4つ打ちと裏打ちハットが目立ち先ほどより聴きやすい印象。中盤では一瞬サイケデリックな様相を見せるが、それくらい。
⑪ポストパンクぽい直線的なドラム。ギターは抽象的なベールになった。やはりベースの支配力が強い。ボーカルにはボコーダーらしきエフェクトが掛かっていて、オケと相まってSF感がある。
総合:攻撃的なノイズや歌詞からはパンク精神を、縦ノリでダンサブルなビートからはテクノを感じた。全体を通してテクノが強く、爆音で聴くほどトリップ出来ると思う。いろいろ混ざっている面白い作品。『Swastika Eyes』はJagz Kooner Mixの方が好き。
お気に入り:①④⑨
今日はここいらで、おやすみなさい。