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Beatlesの2023ミックスでまだまだ楽しめる【今日の吸収 #196】

おはようございます。

Meshuggah『Chaosphere』リマスター、配信されませんでした!クー!やっぱり日本盤のフィジカルがリリースされないとサブスクにも来ないみたいですね。残念。

今日はMeshuggahの代わりに、Beatlesの最新ミックスが私を癒してくれます。

まずは赤盤から。良かったのは『I Saw Her Standing There』『I Want To Hold Your Hand』『You Really Got A Hold On Me』『You Can't Do That』。『She Loves You』は現存している音源が音源なのでしょうがない。しかしここまで初期曲が聴きやすくなるとは。流石最先端AI。

『A Hard Day's Night』収録曲5曲はすべて良い。表題曲に関しては全然違う!以前のモサモサしたミックスで埋もれていたドラムとパーカッションが輝いています!最初の印象的なコードからもデミックスのパワーを感じますし、一聴瞭然だと思います。

ギターの低音が補強され暖かみを増した『Ticket To Ride』もとても良いです。臨場感。『Help!』はラスサビ(1:30)のキックがドゥン!ってなってて笑っちゃいました。

『Rubber Soul』収録曲はとても聴きやすい!特に『If I Needed Someone』。『Michelle』はベースが左に寄ってるのに違和感無く聴けます。

青盤に移り、今度は『I Am The Warlus』。キックが強くなった。気になるのは今まで疑似ステレオだった後半部。ドラムとボーカルは完全に抽出されており、できる限りのステレオ処理がなされていました。パンが右から左に移動する演出の意図はよくわかりませんが、聴き心地はだいぶ良くなりました。

マイナー曲『Hey Bulldog』、これも聴きやすい!かなり好きな曲でパンニングだけ微妙~って思ってたので超ありがたいです。Punchyなドラムも良い。『Old Blown Shoe』はボーカルが大きくなっていることを期待しましたがあんまり変わらず…。しかし強すぎたキックは抑えられ、全体として調和の取れたミックスにはなっているようです。

 

デミックスにより埋もれたニュアンスを修復し、より現代的な形で60年代のサウンドを再現できるようになった…。色褪せないどころか鮮やかになっていく。新時代!

ドラムがハッキリ抽出されたことで、どの曲でもRingo独特のグルーヴ感がさらに楽しめるようになった点が個人的に最高です。わーい!

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、10s・873位・Uyama Hiroto『Freeform Jazz』!久しぶりの日本人アーティスト。

①伸び縮みする共振音と少し和を感じるピアノ。アナログノイズが小さくパチパチ言っている。

②甘美なエレピ。強めのドラムが入りヒップホップの毛色になった。フルートやサックスはペンタを織り交ぜた和風の旋律を奏でる。春よ~と同じ節。エコーが強くスピリチュアルジャズの気を強く感じる。結構好きかも。

③シンセベースからウッドベースへ交代。1:18~タイトルにもなっている太鼓が前に出始める。ドンドンドコドコとけっこう速い刻みを淡々と叩き通す。メロウなフレーズが展開されるがパーカッションとのバランスは対等。

④3連符を挟みながらアンサンブルを引っ張っていくドラム。主旋律はおそらくサックスだが、息漏れがまったく無く非常に滑らかなためバイオリンのようにも聴こえる。ピアノも美しい。1:07~ドラムがあどけなくシャッフルリズムを叩き出す。タイトルはここから来たのかな。

⑤幻想的で心温まるエレピ。タイトル通りレイドバックした演奏がグルーヴィでカッコいい。

⑥ミドルテンポ。まどろみを誘うような催眠的なシンセパッドにずっしりとドラムが乗っかる。男の人の声みたいなのが気になる。中盤で荒ぶったスクラッチが登場しハイハットが激しくなる。メロディとユニゾンし可愛らしい雰囲気にもなったりする。

⑦ハイテンポ。ライドを細かく刻むジャズらしいドラミングが映える。クロマチックなピアノソロがカッコいい。ソロが終わると同音連打に移りドローンの役割を果たしつつ他の楽器を引き立てる。サックスがハイトーンで叫びそのまま次の曲へ。

⑧急にやってくるフリージャズ。なんかラップも聴こえる。サックスだけでなくトランペットも加わり各々暴れている。少し秩序がある。

⑨雨が降り続ける中演奏が始まる。ラテンっぽい6/8拍子のドラム。サックスが優雅に踊り出す。ピアノ、ベースの順で同じリズムが重なりアンサンブルがまとまっていく。すぐにほどけて自由になる。自由と言ってもフリージャズのそれとは違う。

⑩やや前ノリのヒップホップ的ビート。遂にラップが乗ってきた。英語だがネイティブではない。しっかりオンビートでありつつねっとりとした発声が良い。演奏は派手でなくシンプル。ニロ抜きは欠かさない。

⑪落ち着いたメロディラインにぼやけた音の層、賑やかなパーカッション。

⑫3拍子を叩くドラムに4拍子で和の旋律。最初だけポリリズムだがその後は普通の4拍子。バシッと鳴るリムが気持ちいい。うねうねしたベースも良い。後半の鉄琴もとても良い音だった。もっと聴きたい。

⑬がなるトランペットやピアノの掛け合いで厳かに幕を開ける。力強いソロが繰り出された後の静寂。2:51~からのベースの入り、各楽器が行っては帰るこの感じ、とても日本的だと思った。和声的な面だけでなく空気感というか。

⑭ジャジーなドラムとベースがフェードイン。バンッバンバン!となんかデカい。エレピが細かく跳ねる。反復しまくり。最後にしなやかでグルーヴィなベースソロがある。

⑮前曲の「Have a nice evening, good bye~」からすぐ始まる。ハイテンポでフュージョンっぽい曲調。タイトルもピッタリ。デズニーランド?一層タイトなドラム、サックスもカッコいい。ピアノのアップライトっぽい高音は可愛くて好き。

⑯茫漠と広がるモーダルな音風景。

⑰日本らしさをまっすぐ往くようなメロディが耳によく馴染む。少しヨレたビートも音の流れを横へ横へと繋げてくれる。

総合:和の雰囲気漂う日本産スピリチュアルジャズ。ドラムはヒップホップ。一曲一曲が短いのが少し勿体ない気もするが、曲調が頻繁に(しかもシームレスに)変わるおかげで飽きることなく聴き通せる。

お気に入り:④⑦⑬⑰

今日はここいらで、おやすみなさい。