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子グモと暮らすことにしました【今日の吸収 #182】

おはようございます。

The Beatles『Now And Then』のトレイラー及び赤盤・青盤の2023エディションが告知されましたね。最新技術・デミックスや如何に。前に出た『Revolver』では良くも悪くもかなりパワーがあったように思えますが、初期楽曲ではどうなる!?自然なステレオで聴けるだけでかなり嬉しいですけど。あと『I Am The Warlus』(の後半)も気になりますね。

さて、今日の「1日1ラ」は、90s・407位・Pet Shop Boys『Behaviour』Pet Shop Boysは恥ずかしながらカバー曲である『Go West』しか聴いたことが無いです。

①薄ーくあたたかいシンセパッドにワカチコなギター(ワウ)。『Go West』の大味な印象しかなかったので、全然静かな入りでビックリしている。鳴らし始めるコードは4536、王道進行。かわいらしいメロディ、ハープを優しく撫でるとすぐさま転調。かなり急カーブ。Fマイナー、C#メジャー、Eメジャー?調性を揺らした後キャッチーで安定したサビに着地することで緊張と緩和が上手く機能している。②規則正しく鳴らされるシンセベース。全体的にエコーが強くかかっている。不思議とペナペナのギターが合っている。この場合ギターというよりシンセっぽい音を出しているからか。③Bメジャートライアドを鳴らすか細いコーラスが出迎え、ボサノヴァ風なリズムボックスが登場。ボーカルは透明感ありすぎて凄い。空気に溶けながら消えていく語尾がセクシー。サビではサブドミナントマイナーも効いている。ピアノも派手すぎなくて良い。④音数が増えノリノリなダンスチューンに。楽しげな音が散りばめられている。トークボックス?みたいな変なシンセがコミカルで面白い。オケヒも一癖ある。スネアも強い。女性ボーカルはクール。⑤リズムボックス、機械的なエレピ(というかピアノ音源)に主張の強いオケヒ。全然歌詞聴いてなかったけど最後の「I'm sorry」でビックリした。⑥南国っぽい爽やかさがある。コードは2度の移動が多いためノンダイアトニックにも自然に入ることが出来る。アウトロは上品で力強い生バイオリン。⑦電子音ピュンピュン、四つ打ちのキック。古典的なテクノの香り。ややMoroder節?⑧ストリングスシンセで奏でられるハーモニーに明るく落ち着いた男性ボーカル。クラシカルといえばいいのか、丁寧で良い。宇宙的でもある。⑨おかえり四つ打ち。舞台はダンスクラブへ戻る。しっとりと階段を上り下り。⑩やられたことないけど、肩たたきされてるときの感覚ってこんな感じだと思う。下降クリシェが気持ちいい。1番サビ後のストリングスが急にトライトーンを鳴らしだす。意図が良くわからないが面白くはある。アウトロでは勇健なコーラス、ブラスと一曲目にもあったハープが。祝福のムード。なんもしてないけどちょっと嬉しい。

総合:時に諦念を感じるシンセポップ。基本電子楽器で構成されているのでダイナミクスは平坦気味だが理性的なローテンションが保たれているのでとてもリラックスできる(④は例外)。美しいボーカル、なだらかなコードワークも特徴的。

お気に入り:①⑥⑩

今日はここいらで、おやすみなさい。