音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

哀愁の木漏れ日ジャケットを食らえ!【今日の吸収 #162】

おはようございます。

  • 💿Lamp - ランプ幻想 (2008)
  • 💿Sadness / abriction - Sadness // Abriction (2023)

神聖かまってちゃん『僕は頑張るよっ feat. ano』を聴きました。あのちゃんのカバー。原曲よりギター抑えめ/ピアノ大きめ、そしてあのちゃんの脱力感ある声質によりマイルドでポップな仕上がりになっています。

「開き直った底抜けの明るさ」を感じる歌声が歌詞にピッタリです!

MVにはボーカル・の子が度々映ってますが、やっぱりJohn Lydonに似ています。顔と言うより雰囲気や佇まいから溢れる狂気の方です。有名曲『ロックンロールは鳴り止まないっ』でも歌詞にもあるように、本人はSex Pistolsを観た/聴いたときにきっととんでもないシンパシーを感じていたんでしょう。若い頃より現在の方が似てる気もします。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、2020s・175位・Sadness / abriction『Sadness // Abriction』!75分ありますが、このジャケットから想像できる未来は明るいです。

①Lo-Fiなシューゲイザー全部の音がぼやけていて遠くにある。ラジオで聴いてるみたいな感じ。一度ブレイクで宙に浮いた後スピードアップ。ぼやけていたドラムが激しい演奏を始め急に鮮明になる。サウンドシューゲイザーだが曲調はパンクだった。といっても全部直球なわけではなく、いいとこどりである。静かに破裂するバンドサウンドと共に儚げなシャウトが空しく響き渡る。②柔らかいシンセ?エレピ?の音色がとてもノスタルジック。静かなイントロから一転、ロックにオールイン。サウンドは先ほどと同様。ボーカルは最初から半分泣いてるみたいなシャウトで何言ってるかわからない。と思ったらキャッチーなメロ(サビ?)が入ってきた。そして長いアルペジオのパートの次はまたスピードアップ。パンクだー。途中で6/8拍子になり、言葉にならない叫びに代わってノイズギターが入る。カッコいい。そして再び泣きメロ。学生時代の合唱を思い出す無邪気でまっすぐな明るさがある。アウトロのチャイムみたいな雰囲気も「来る」。③せせらぎと鳥のさえずり。うわー!やめてくれー!ポワポワしたシンセが近づいてくるが、最終的に出てくるのはやはりパンク。今度は女性ボーカルで、ギターの音色も歪みが少ない(代わりにリバーブが強い)。さっきまでは自分の心象風景、今回は文化祭のライブを思い返しているような感覚。存在しない過去を懐かしんでいる。しばらくするとバンド演奏は止まり雨音とシンセ。そしてまた文化祭が。『タイタニック』の主題歌みたいなメロディだ。また違う瞬間を断片的に思い出しているのか、コロコロと曲調が変わる。最後はシンセだけが取り残され雨の向こうに消えていく。④同じく女性ボーカル、バラードだ。ギターもフロントPUのクランチみたいな緩い音、そしてスローテンポ。ベースが力強く支えてくれる。シンバルがちょっとデカい。サビで爆発しディストーションがぶわーなった(※千原ジュニア)。はい。バラード終了。しっかりシャウトも。その後はロングスパンで静と動を繰り返すといった流れ。10:50~いままでぼやけていたギターが、ハッキリと輪郭を持ってすぐそこに現れる。からの大爆発で虹が架かる…。思わず下唇を噛みしめてしまう。⑤イントロから既に毛色が違う。シンセベース?が唸っている。ドラムは始まってすぐツーバスドコドコ。最も静パートにスポットライトが当たっている曲。中盤では4つ打ちキック、裏打ちハイハットとクラーヴェのシンセでダンサブルに盛り上がる。21分もあるが申し分ないクオリティ。

総合:白昼夢青春パンク。癒される。極端な「静と動」の繰り返しが多く正直ワンパターンともいえるが、それでもその先の景色は美しい。間違いなく聴く価値はある。

お気に入り:②③

今日はここいらで、おやすみなさい。