おはようございます。
- 💿くるり - 感覚は道標 (2023) 👀
- 💿Herbert von Karajan - 9 Symphonien (1963) 第九
- 💿Bluetile Lounge - Lowercase (1995) 👀
くるりの新譜、良かったです!開始早々The Rolling Stones『Rocks Off』パロディのリフが鳴り出しておほ~と気持ち悪い笑いが出てしまいました。
Beatles『Penny Lane』風の伴奏に『You Won't See Me』風の主旋律をくっつけた②、『ばらの花』をセルフオマージュした③も良かったのですが、その次の④『California coconuts』が個人的にはツボ。流麗なギターを下敷きに、『エンターテイナー(ラグタイムの曲)』ぽくなってふと明るくなったり、サビでは椎名林檎『幸福論』みたいなメロディをみせたり。歌詞やサウンドと併せてくるり特有の「くつろいだロック」感が強く出ており好みでした。
具体的に、コード進行については「I-IM7-I7-IV-IVm-IIIm-IIm-V」といった最強クリシェ進行が使われています。Beatles『Something』で見られる外声クリシェ+サブドミナントマイナー+カノン進行の後半みたいな盛り合わせセット。循環なのも強い。この動画で詳しく紹介されてます。
同様の例でいうと赤い公園『pray』を思い出します(こちらはIIImとIImの間にVImが挟まっている)。どちらとも良い曲なので、ぜひ。
…ちなみに『California coconuts』のBメロはVImから下降していくクリシェ進行なんですが、これも『Something』で使われています。クリシェを意識した結果似たのかも。
それと、昨日はスピッツを完走しましたが今日はベートーヴェンの交響曲(カラヤン指揮)を完走しました。現在のTOP3は…
1.第三(エロイカ)2.第九 3.第六
です。
- - - - - キ リ ト リ - - - - -
今日の「1日1ラ」は、90s・684位・Bluetile Lounge『Lowercase』!
①かなりスロー。縦の重なりも横の隙間も空いている。強くリバーブがかかったギターとベース、ドラム。遠くに行くスネアの音が見える。物憂げなボーカルも良い感じ。テンポは変わらず徐々に熱を増す。段々ぼやっとしてきて、シンバルの倍音が響く中ぬるっと終わった。②まだ遅い。2本のギターが半音でぶつかりながらも美しいハーモニーを奏でていく。先ほどとは違い子守歌のような安心感がある。トニックが短くもまっすぐ鳴ってくれるだけで爽快。10分の長さにも納得がいく。③チューニングがちょっと下がった?というかエフェクトで音が揺れてるのか。不安定な空気に戻った。ピアノが重なりアンサンブルが厚くなる。ちょっとドラムが元気になったりする。最後の高揚感凄い。④切なげなトレモロが伸びていく。曲半分過ぎたところでまだ大きな盛り上がりは無い。まだかな~と思っていたら、溜めて溜めて、太陽が昇ってきた!激しすぎないところが良い。⑤メインがエレキからアコギに取って代わる。ピアノも最初は互い違いに入るが、最後はリズムをピッタリ合わせてフィニッシュ。何かポジティブな印象を受ける。
総合:沈んでいく時間、絶妙なハーモニー、虚ろなボーカル。スローコア。ただ感傷的なだけでなく希望を感じさせてくれるところが良い。
お気に入り:③④
今日はここいらで、おやすみなさい。