音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

神様、仏様、SoundQuest様【今日の吸収 #142】

  • 💿TesseracT - War of Being🔥
  • 💿TesseracT - One (2011)
  • 💿King Crimson - Beat (1982)
  • 💿Hawkwind - Hall of the Mountain Grill (1974) 👀

SoundQuestさんの新記事。ネオ・リーマン理論について勉強させてもらいました。今回は図解が非常に面白く、キューブ化からのキューブダンスでどひゃ~となってしまいました。また、augとdimのシンメトリカルな美しさについても再確認できました。トネッツやピッチクラスセット理論については海外の動画やサイトで何度か見かけて「よくわからんから放置」状態にしていたのですが、謎が解けて良かったです。ほんとにためになります。ありがとうございます。

やはり音楽理論は一長一短だということも良くわかりました。オールマイティなものはなく、対象に応じて柔軟に理論を切り替えられると理解の幅が広がってもっと音楽を楽しめるようになるんでしょう。いや~音楽って奥深い。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、70s・572位・Hawkwind『Hall of the Mountain Grill』Anthrax『Persistence of Time』もこんなジャケでしたね。

①ドローン的に鳴らされるシンセベースに付点8分ディレイのカッティングギターが登場。生ドラムが入ると同時にベースも生に取って代わり、同じフレーズをひたすら反復し続ける。甲高いボーカルが入ってもそこまで演奏は盛り上がらず、一定の温度感を保つ。タイトルにもあるようにサイケデリックである。独特なミックスのせいかあまりアンサンブルとしてまとまった雰囲気は感じない。最後は激しい風が吹き荒れ、やや強引に曲が終わる。薄味感。②ぶるぶると飽和したオルガンの音色。情緒的なアンダルシア進行にのせて壮大なサウンドが徐々に広がっていく。優雅に動くストリングスに対してのアグレッシブなドラムに注目。歌が入るかと思ったらそのまま終わってしまった。③カッティングギターと歌うベース。ボーカルが早めに入る。少し怪しいメロディをゆるく聴いていると、いきなり宇宙空間にワープさせられる。ヒューン。シュワシュワ。④宇宙的なギターは続投。ブライトなピアノが内声クリシェを繰り出す。目立った展開も無く2分間ぼやぼやした演奏が続くと、Black Sabbath『After Forever』の冒頭みたいな感じに明るくなる。それで終わる。なんかもったいない。シューゲイザーみたいな雰囲気の中パワードラムが炸裂しまくる。他の曲と同様ダイナミクスに欠けてはいるものの、振り切っているので良い。⑥ピアノメインのインスト。マイナーコードがdim7を辿る形で平行移動していてとても浮遊感があって面白い。歌入ってくれ~。⑦ブルース色が強いナンバー。のっけからベースがアチアチで良い!ちょうど没入してきたいい感じのところでフェードアウトしてしまう。おーい、いかないでよ~…。⑧King Crimson『Larks' Tongues In Aspic』を思い出すようなインタールード。⑨割とまっすぐロックな感じ。やはりベースがカッコいい。多分一番聴きやすいミックス。でも不完全燃焼な気もする。

聴いた後のリサーチによると、ベースはMotörheadのベースボーカル・Lemmyだったみたいです!なるほど、主張強めのサウンドに納得です。LemmyはこのHawkwindをクビになってからMotörheadを結成したらしいです。クビになる前に書いた最後の曲は、次のアルバムに収録されているMotorhead…。うおーアツい!バンド名の由来はそこから来てたのか~。こういうの、面白いな。

総合:サイケ・スペース・プログレロック。終始ぬるく飽和したサイケの膜に包まれている。爆発力も陶酔感も無いどっちつかずの感触。プロダクションに難点アリ。モノラルで聴いた方が良い。

お気に入り:③⑤⑦

今日はここいらで、おやすみなさい。