音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

柔らかいがゆえに鋭利【今日の吸収 #17】

おはようございます。

昨日はR&Bにチャレンジする準備もかねてMarvin gaye『What's Going On』を再生し、Spotifyが似た曲を勝手に流し続けてくれる自動再生機能に任せながら寝てみたのですが、D'Angeloの『Africa』の最後(5:52~)にある逆再生にビビって起きてしまいました。めちゃめちゃ怖かった。

昨日既にPeople In The Boxの新譜が出ていたそうですが、何故かそのことに今日気づきました(昨日普通に『Ghost Apple』聴いてたのに)。私の初People In The Boxは高2くらい、軽音でバンドを始め、残響系というジャンルの存在を知って聴いた『聖者たち』です。安直にSpotifyの人気1位曲から入りました。

残響系は、「ギター、クリーントーンアルペジオを鳴らしがち」「曲構成複雑がち」「歌詞詩的がち」…と、こういうバンドの総称です。私はまだthe cabsやtricot、宇宙コンビニ、Ivy to Fraudulent Gameくらいしか残響系を聴いたことがないのですが、People In The Boxは他のバンドと違って"濁っている"のです。どこか曇りがかったグロテスクな美しさ。狂気すら感じます。

そして最新アルバム『Camera Obscura』、凄い。手垢のついた褒め言葉ですが、スリーピースとは思えない。壮絶なものがグサグサと刺さってくるのですが、それが何かは全然わかりません。People In The Boxを語る上で特筆すべきボーカル・波多野のメタファーにまみれた歌詞は、今作もリズミカルで美しく独創的なものの、やはり解読が難しすぎます(⑤『スマート製品』は易しい表現だと感じましたがこれも素直に捉えるものではないかも)。

他の全アルバム、EP等聴いてはいますが、歌詞の意味については全然理解できていません。納得いく解釈が中々生み出せないのですが、歌詞の意味がハッキリと分からないからといって何も感じないというわけではないですし、今のところそれはそれでいいと思うようにしています。

まだ2周しかしていませんが、『Camera Obscura』はディストピアのような空気を纏った、まるでカメラ・オブスキュラを通して映し出された現代社会の縮図ともいえる作品なのではないでしょうか。な~んて

歌詞はこちらから見れるそうです。また後日歌詞を細かく考察したりしてみたいですね。それではおやすみなさい。

メモ:また最後の曲と最初の曲が繋がっている。「カセットテープ」の意味は?「ドッペルゲンガー」とは何を指している?