音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

ノイズは原始【今日の吸収 #135】

おはようございます。

  • 💿Dick Lövgren Fredrik Hamrå Carl Svensson - Petrol Blues (2021)
  • 💿Tool - Ænima (1996)
  • 💿Tool - Undertow (1993)
  • 💿Fear Factory - Digimortal (2001)
  • 💿Sunn O))) - Monoliths & Dimensions (2009) 👀

音楽に身を委ねて眠りにつくと、高確率で夢を見る。今日見た夢はいつにも増して奇妙だった。夜中に用を足そうとしてトイレの戸を開けると、便器の上で飄々と逆立ちをする何者かの姿があった。HIKAKINだ。しかも若く痩せており、半袖短パンの姿だった。私は驚いて反射的に手を伸ばし、HIKAKINに触れてしまった。彼は平衡を失って水の渦に飲み込まれた。一言も発さず笑いながら消えていった。夢から覚めると、心地よい気分だった。夢が無意識下のフラストレーションを解放したからだろうか。ただ、彼は何故笑ったのか。その真意は現実に戻ってなお知る由もない。…涼しい日が続いたが、今日は夏日に戻った。季節の移り変わりは人の心にも影響するものだ。体調に気を配って過ごすべきである。

話は変わりますが、King Gnuの新アルバムがアナウンスされましたね。
『THE GREATEST UNKNOWN』、楽しみです!よりアヴァンギャルドでポップな、何よりロックな作品を期待しています。

 

- - - - - キ リ ト リ - - - - -

 

今日の「1日1ラ」は、00s・660位・Sunn O)))『Monoliths & Dimensions』!ここでノイズ系のSunn O)))か~。ちなみにアーティスト名の読み方は「サン」で、「O)))」は音波を表しているそうです。私は『Black One』だけ聴いたことがありますが、よくわかりませんでした。今回は感受性アンテナ全張りで挑みます。

①歪みに歪んだベース?が恐ろしい共鳴を起こす。ひとたび弦に触れると大地が揺れる。音が空気振動だということを思い起こさせてくれる、原始的な世界観。5分くらいするとやや高音域のノイズが幕を張り、ボーカルが呪詛を唱え始める。歌詞の内容は超常的な自然現象について。弦を擦り上げる音やピアノの低音、ミシミシと音を立てるパーカッションも加わりシネマティックとも呼べるサウンドになっていく。蜂の羽音にも似た、執拗に重なり合う角笛たち。水の音も鳴っている。角笛が止むと騒がしいノイズも消え、自然の崩壊は終わる。水と風だけになる。②純粋で美しい女声コーラスが響く。タイトルにピッタリな始まり方ではあるが、30秒もしないうちに地鳴りベースが登場し空気が一変。クランチ気味のギターとコーラスがゆったりと怪しげなハーモニーを造り出す。そしてお経パートへ。4声くらい重なっており闇のエネルギーが凄い。鐘の音で一度静まり、再び地鳴り。また不気味なハーモニーからのお経パート(サビ)。鐘の音。地鳴り。ハーモニー。お経。このように曲構成は分かりやすい。③バリバリのベースサウンドアンプ壊れてる?直ったみたい。フレーズがメタルっぽくなった。ボーカルはさらにダークに。銅鑼、男声コーラス、ホーンセクションなど、マテリアルの毛色が重々しくなり、より厳かで神格的なサウンドになっている。④冒頭からギターの仄暗い和音が空間を支配する。低いところで何かが唸っている。呼びかけては返すの繰り返し。何かとの交信。徐々に音が増え特にホルンが目立つようになる。長3度のハーモニーがたびたび現れ、ついに明るい雰囲気になっていく。ハープも!そして地鳴りベースが消えて視界が晴れると、ホルンがさらに前に出る。あれ?やっぱりトロンボーンかも。音の輪郭がぼやけてたからどっちか分からなかった。静かに終わる。成仏エンド。

コンセプチュアルな作品で、ダークな世界観に引き込まれました。救いがある(と捉えられる)終わり方だったので良かったです。タイトルに「Monoliths(モノリス)」とある通り、『2001年宇宙の旅』っぽさもありました。

お気に入り:②④

今日はここいらで、おやすみなさい。