音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

雪ピ【今日の吸収 #134】

おはようございます。

  • 💿Tool - Fear Inoculum (2019)
  • 💿Supertramp - Even in the Quietest Moments... (1977) 👀

今日の「1日1ラ」は、70s・914位・Supertramp『Even in the Quietest Moments』!シュールで美しい、良ジャケットです。

①アコギの揚々としたストローク。チューニングが440Hzよりちょっと高い。ボーカルも明るい。聴きやすいポップな曲。渋いサックスがいきなり出てきて嬉しかった。何気にベースも良い。②ピアノ主体で展開していくバラード。転調先のトニックを伸ばしまくり、やや強引に転調する。#IVdimが長い。③アコギの艶あるアルペジオが左右を囲む。ボーカルがコーラスを引き連れて緩急をつけるが、これといった解決感が無いまま6分間が過ぎる。『Led Zeppelin III』に収録されてそうなモーダルな曲(ミクソリディアン1発として解釈できるのかな)。④ピアノと歌だけのストロング弾き語りスタイル。キャッチーなMaj7の響きから始まるポップで美しいバラード。歌詞がロマンティックで良い。⑤短調表拍を強調したドラムと裏拍を強調したピアノリフのコンビネーション。打ち込みの類は使われていないが、ディスコっぽい。⑥序盤は『Happiness Is A Warm Gun』みたいな暗いバラード調。途中でカノン進行の変形が出てきて明るくなる。そこからのビヨンビヨンギター、そして渋サックス。最後は大人数のコーラスと輪唱し大団円。⑦締めにしてアルバム随一の長尺曲。まずは情熱的なピアノソロで心を掴まれ、重なっていたはずのか細いストリングスシンセ1本だけが残り、ざわざわと声援やファンファーレ、重く響く鐘の音がきこえてくる。しばらくしてシンセベース、シンセリードが鳴り出す。最後にシンセを持ってくるとは…。渋サックス登場でシンセ隊は静まりやっと歌が入るが、どこか寂しい。「I know, I know…」からの満を持したスネア1発、ベースのグリッサンドからのオールインは激アツ。しかしその熱もすぐ冷め、突風の中に取り残される。謎の声援再び。またシンセ主体の寒々しいオケに戻り、最後はクロスフェードでなぜかオーケストラのチューニングが流れ出しぐしゃぐしゃのままフェードアウト。れっきとしたプログレナンバーでした。

お気に入り:②④⑤⑩

今日はここいらで、おやすみなさい。