音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

キラー・トマトの面白さ

 

おはようございます。

 

8時起床、早起き成功。やわらかパン。

 

二日前に顎下腺の腫れを確認、昨日にチクチク感、それで今日はというと喉に痰が絡んできた。確実に「来て」いる。用心するに越したことは無いので、家族への感染を防ぐため隔離状態で飯を食べるようにした。この感覚は久しぶりだ。ちなみにまだ熱は出ていない。

 

 

はてなのUIが更新された。今まで編集画面だけについていたヘッダーメニューがブログにも反映されてしまった。現時点では改悪だと思う。以前はテーマに応じて自動的に色が変わる仕組みだったが、今のヘッダーメニューは一貫して白いまま。白を基調とした明るいテーマでは自然に見えるが、私のように黒基調だとかなり浮く。そしてサイズ感も変にデカいのでさらに浮く。せめてダークモードでもつけて欲しい。問い合わせておく。

 

 

今日も映画を観た。

 

『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』。タイトルの通り殺人トマトの進撃を描いただけの、知る人ぞ知るコメディ・ホラーの怪作だ。観るに至った経緯は、私の指がそういう気分だったからである。結論から言うと、物心ついてから映画を観続けて以来ワーストの作品だった。駄作という一言では片づけられないほどに駄作なのだ。しかし、これだけ酷いのならむしろ価値があるのでは?とも思う。

 

映画の冒頭、ヒッチコック『鳥』を取り上げたテロップが流れる。ふざけたテーマではあるが一応モンスター・パニック系ではある。元祖に敬意を払っていて、意外と真面目な作品なのか?と少し襟を正してしまった。

 

もちろん真面目な作品ではなかった。

 

映画の顔ともいえる「キラー・トマト」について。低予算なので、殺人トマトとは言えども見てくれは普通のトマト。ずっとゴニョゴニョ鳴いていて、コロコロ転がって移動するところは可愛い。デカトマトも同じように移動すれば少しは迫力があっただろうに、こちらはスーっと平行移動するだけである。見た目は変わらないどころか却って造形の粗が目立っている。はみ出たキャスターさえも確認できる。あとはホラー映画の要である殺害シーンを明確に描かないので、攻撃方法が全く分からない。凄いモヤモヤする!

 

脈略の無い展開、カートゥーンのような誇張した効果音、謎の吹き替え、爽快感皆無のチェイス、行動範囲が狭すぎるしょぼいミュージカル・シーン、てんこ盛りである。

 

あまりにもつまらなかったので、面白かった。一周回ってというか回らずとも面白いのかもしれない。「超傑作」と「超駄作」は絶対値を取ると同じ。関心を持てない作品こそが真につまらないのではないか。そう思ってきた。

 

プラスの意味で(?)面白いシーンもいくつかあった。

 

まず狭すぎるぎゅうぎゅうの会議室。ドリフの傾いた家のコントを観ているような可笑しさがあり、かなり好きな空気が流れていた。

 

あとは、序盤にヘリコプターがぐるんぐるん回転しながら着陸失敗したシーン。このシーンだけは物凄く迫力があり、同時に意味が分からなさすぎて笑ってしまった。これは意図せず撮れた事故映像らしい(幸い死傷者はゼロ)。露骨にウケを狙ったギャグよりもこういう偶然の方が面白い。

 

偶然の面白さその2。女性記者がパラシュート男を誘うシーン。女性記者の頭に乗せたグラサンが台詞の話し始めと重なる明らかに変なタイミングで落ち、手で受け止めようとして失敗し、その後しれっと演技に戻る…という。普通ならNGテイクとして処理されるであろう映像だ。最初に「えっ!?今の何!?」となり、何回も巻き戻した。個人的にはここが一番好きかも。

 

 

とにかく私は、『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』を観て感動した。辞書的な意味で。「深くものに感じて心を動かした」のだから、感動したということでおk。

 

次は『死霊の盆踊り』に挑戦したい。きっと感動できる。

 

今日はここいらで、おやすみなさい。