音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

フランス映画を観たら変な気持ちになったぞ!

 

おはようございます。

 

7時起床、早起き成功。ハムトースト。

 

唇の乾燥につき、初めてリップパックなるものをやってみた。メンタームを塗った上にサランラップを貼り付けた状態でキーボードを打っている。かなりスースーしている。もうじきスースーが似合う季節がやってくるので、このまま弛むことなくスースーに励んでいきたい所存。

 

ラ・ジュテという短編フランス映画を観た。シネフィルWOWOWYouTubeチャンネルが2週間限定で無料公開していた。ありがたい。

 

フランス映画というのは生まれてこの方観たことが無かった。よく哲学的で意味不明だと形容されることが多いジャンルであることと、ゴダールという監督が有名だという情報くらいしか知らなかった。無論『ラ・ジュテ』も予備知識ゼロで挑んだ。

 

名作なのだろう、コメント欄ではやはり絶賛されている。私にはサッパリであった。そもそも映画と言っておきながら動かない。映像が差し込まれるのはワンシーンだけで、ほとんどスライドショーのような形相を呈している。この時点で意味が分からない。これまでの経験上にあった「映画=動くもの」という方程式が覆されてしまった。そしてセリフが無い代わりにナレーターが物語を紡いでいく。スライドショーというより紙芝居だ。今回は日本語版ということで大塚明夫がナレーターを担当していたが、これに関しては流石の聴き心地だった。

 

ストーリーは良い。主人公のとある男の記憶を辿って(精神世界の?)過去を旅するという、現代ではよく見られる「ループもの」に近い。1962年の映画らしいが、新鮮に思える。最初と最後が繋がって円環構造をつくり出しているのも美しい。素人の私はちょうど『TENET』を思い浮かべたところだ。音響(ボソボソとした話し声、心拍音、不穏で不気味な曲など)については無駄を省きつつ世界観を魅力的に表出するものになっていて、こちらも良かったと思う。

 

やっぱり腑に落ちないのは映像表現。わからんものはわからん。確かに一枚一枚の写真はかなり魅力的だが、映画ならもっと動くべきだろうと思ってしまう(躍動感とかそういう話ではない)。静画を並べている中動画を一つだけ置く、といった試みが「記憶」を演出しているのかなんなのか…。一貫した美学は感じ取れるが、私のような素人には理解が及ばない。

 

ただ、上映時間の30分を長く感じたと書けばそれは嘘になる。自分でもよくわからない。判断つけかねている。こういう作品に出会ったのは久しぶりだ。嬉しい。

 

とりあえず今のところ、この映画は私に居場所を与えてくれなかった。それでいてどこか心地よいのだから不思議なものだ。

 

それじゃあ、ちょうど唇のスースーが消えてきたということで…

 

今日はここいらで、おやすみなさい。