音楽を食べていくよ!

音楽以外も食べていくよ。

等身大な音楽とラップ

 

おはようございます。

 

10時起き、早起き失敗。ハムトースト。昨日起きた頭痛は治った。

 

起きるのが遅くなった理由は明確、布団に入ってからも音楽を聴いてしまったためだ。梅田サイファーのメジャーデビュー前作品『トラボルタカスタム』を聴いていた。というのも『トラボルタカスタム』は私がヒップホップを聴き始めたばかりのころに出会った作品で、空で全部全バース歌えるほどには思い入れのある一枚だ。

 

 

攻撃的な『HEADSHOT』から始まり梅田流本気トラップ『トラボルタカスタム』でさらに圧倒、DJ Mitsu the Beatsのジャジーでケミカルなビートが映える激熱『Kenny's Boot Camp』、『道の先にある高み』『Glass』では切なさを演出しつつ盛り上げ、最後には『梅田ナイトフィーバー'19』で華やかな大団円を迎える。構成もそれぞれの楽曲のクオリティも素晴らしい。ちなみに「トラボルタ」は『サタデー・ナイト・フィーバー』で有名なジョン・トラボルタのことで表題曲とクローザーの曲名はそれにちなんでいる。

 

なぜ『トラボルタカスタム』が聴きたくなったのかというと、少し前まで梅田サイファーに所属していたふぁんくの動画をたまたま見かけたからである。

 

 

ふぁんくはサイファー結成当初からのオリジナルメンバー、別名「梅田の黒幕」。ユーモア溢れるリリックと徹底的かつ自然な押韻が特徴的なラップスタイル。他メンバーからもスキルを称賛されることは多く、特にサイファーで培ったフリースタイル能力は随一のもの。現在に至るまで楽曲制作のみならずMCバトルでも活躍している。

 

そんな黒幕は1年前、2023年の8月、THE FIRST TAKE出演後に突然の活動休止。その後に上がった餓鬼レンジャーとのコラボ曲《アゲナゲン》のMV撮影には実質参加していなかったものの、ラップは聴けたので嬉しかった。しかし復帰には至らずそのままフェードアウト脱退(理由については明かされていない)。ショックだったが、新参ファンとして本人たちの意向を尊重するほかなかった。

 

ふぁんくのバースが聴こえない直近のライブ映像を観ると、会場の賑わいとは裏腹に寂しくなる。もう脱退してしばらく経ったので、まだ引きずってんのかというツッコミならごもっともだ。

 

それでそれで、上に貼った動画の話に戻る。そんなふぁんくがYouTubeにアップしていたラップを聴いて感銘を受けたのだ。等身大の何気ない戯言や日記を心躍る音楽に化かしている。インプットのゆるさ。単純で素朴ではあるが、最近頭でっかちになりがちな私には輝かしい発見だった。ラップという技法は話し言葉に近い。すなわち日常にも近いということでもある。私自身ラップが出来ないわけではない(と思っている)のでその方向性もありかも。マイク買おかな。

 

ラップに限らず、テーマをもっとありふれた日常的なものにするということも今後の制作活動に活かすことができそうだ。要するにもっとゆるく行こう。脳内の空白を埋める無意味な擬音語は天啓だったのかもしれない。

 

今日はここいらで、おやすみなさい。