7時起き、早起き成功。プレーントースト。
『ストップ・メイキング・センス』4Kレストア版を観てきた。
万が一寝坊してチケットがパーになることを避けるため、早起きに成功した場合即予約するという方針をとった。とはいっても、起きられるかどうか不安に思っている日ほどバッチリ早起きが出来てなおかつ目覚めも良いことが多かったりする(経験上)。
漏れなく今日もそうだった。人体は不思議。
朝の時点でガラガラだったので、真ん中列の一番前辺りを指定した。
なんやかんやあって映画館に付いた。ポップコーンや飲み物は無し。咀嚼音で折角の音がかき消されてしまうからだ。今回はライブ映画ということもあり尚更。
IMAX上映ということで画面が超デカく、驚いた。Dolby Atmosと同じようなものかと思っていたら全然違った。だらっと座っていたら予告映像の字幕がちょっと見切れるほどの画面のデカさ。背筋を伸ばして待っていた。
ちなみに私はこの映画を観るにあたり、予習をしてきた。有志作成のアルバムバージョンで構成されたセトリ再現プレイリストを聴いていた。本映画の音声をまるまる聴くことが出来るライブアルバムもあったが、これは聴いていない。折角ここまでライブアルバムを聴かずに来たのなら、そのままぶち当たったほうが楽しそうだと考えた。
劇場の電灯が落ち、レトロなカウントダウンから映画が始まった。COOLなタイポグラフィで関係者の名前が次々切り替わり、もちろんTalking Headsのメンバーの名前も現れる。そしてコンクリ?の床。万雷の拍手の中ステージに向かうDavid Byrneが足元から舐め上げるようなショットで映し出される。カッコえーーーーーーー
作業場みたいなセットと服装もよくわからないが、カッコいい。
まずはラジカセで808のビートを流し、アコギ弾き語りソロで《Psycho Killer》を披露。えげつなくキレキレのカッティング。音デカ!!ありがとうIMAX!!!という気持ち。ボーカルが入った瞬間マイクのホワイトノイズが聴こえたのも良かった。
映像でも、ステージングからカリスマ性が伝わってきた。一曲目にして既に目がバキバキだし、狂気が滲んでいた。おかげでどんどん引き込まれた。
続いて《Heaven》ではベース・Tina Weymouthが、《Thank You for Sending Me an Angel》ではドラム・Chris Frantzが加わる。こういう演出大好き。音が徐々に増えていき《Burning Down the House》になるとサポートメンバーも加え全員集合。そして繰り出されるメインリフの破壊力…タイトな演奏とその音圧がヤバすぎて立て続けに3回くらい鳥肌を立ててしまった。
今はライブアルバムを聴きながら文章を書いているが、当然ヘッドホンと映画館は比べ物にならない。もう一回観に行きたいと思うほどの快感があった。爆音最高!
『Remain in Light』を理解するのにかなり時間をかけたこともあって、Talking Headsには小難しい印象があった。これまではここがポスト・パンクでニュー・ウェイヴでアフロビートでと考えながら聴いていた節があったが、この映画で頭を使うことは一切無かった。無かったというか「ストップ・メイキング・センス」と言われてるんだからこちらも応じる必要があった。要するに「考えるな、感じろ」みたいなことでしょ?
あとは全体的に、ぼんやりとしか覚えていない。音楽に身を委ねて、一瞬で映画が終わった。頭の中で衝撃が跳ね返りまくっているので、治まったら記憶も固まると思う。固まったら書く。今のところ言えるのは、紛れもない名作(名演)だったということ。
今日はここいらで、おやすみなさい。