7時起き、早起き成功。バターロール。
ようやく散歩をしてきた。
先日書いたことにも関連するが、私すずめ番号は生まれてこの方「散歩」という行為とは全くと言っていいほど無縁だった。「散歩するぞ!」と意気込んで外に出たことはマジのマジで無いと思う。もはや「散歩は意識的なものなのか」「世の中の大半の人間は自ずと外気を求めてさまよい出ているのか」とも思っているほど、散歩を知らない。
既にここまで書いた時点で「散歩」がゲシュタルト崩壊しつつある。それほど散歩に疎いということだ。今日はそんな散歩知らずが散歩に触れた散歩記念日、めでたいね。
まず、寒がり+強風なのでパーカーとアウター、手袋とニット帽の厳重装備。そしてスマホとイヤホン。通り過ぎる自転車の気配が感じられる程度まで音量を下げ、音楽を聴きつつ歩くことにした。あと、土地勘も方向感覚も無いのでGoogleマップで現在位置を確認しながら…。
準備を整え、暖かさのピークである13時辺りを狙い外に出た。実際出たのは15時半。昼過ぎを狙ってはいたが、メンドクサさを納得させる時間を考慮し忘れていた。ドアホ!おかげでかなり寒かった。
鍵を閉め、Spotifyの再生ボタンを押した。準備段階でルートを決め、計算された所要時間から逆算してちょうど聴けるような新譜を選んでキューにぶち込んできたので、あとは何の操作も必要ない。
ちなみに選んだ新譜は、音楽DigサイトのEvery Noise At Onceで気分のままアヴァンギャルド・ジャズを検索し出てきたプレイリストから2枚👇
- Michael Bates & Samuel Blaser Quintet『Wings』
- Susie Ibarra, Jeffrey Zeigler & Graham Reynolds『Insectum』
計1時間弱ということで約5kmを歩く所要時間に近いものを選んだ。
ともかく、何も考えずに一歩を繰り出した。驚くべきことに、散歩というものはひたすらこれの繰り返しだった。
何も考えずに一歩。また一歩。これといった目的は一切無い(強いて言うなら散歩をすることと家に帰ることが目的)。そのため頭を空にした脱力状態になる。しかもその脱力は家でだらけているときと違って罪悪感がない!!!かなり凄い。
その他諸々の理由で健康にも良いだろうし、やはり散歩を舐めすぎていた。
そう思った。
…
夕暮れが近づき、青と橙のグラデーションが作られ始める。
空を眺めながら角をふいと曲がると、
そこには、
大
き
な
月
が