なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

ボーっと在宅フジロック DAY2

 

在宅フジロック二日目。実は昨日から音ズレが気になっていた。おま環なのかもしれない。プラットフォームを変えたら治った。アプリの方の「Prime Video for Windows」はダメで、Twitchはズレなく観れる。時差が少なくリアルタイムなのも後者。

 

11:40 - トクマルシューゴ

5分遅れた。今月出た新譜『Song Symbiosis』で初めて聴いた。Corneliusに近い感触で好きだったのでライブも。色んな楽器使ってた。手元が忙しい。「ちいかわさんが来年フジロックに来る確率を上げるために」と《ひとりごつ》をインストで演奏し客に歌わせていた。《Sakiyo No Furiko》と《Counting Dog》、良い曲。

 

12:40 - syrup16g

高1くらいに『Copy』『HELL-SEE』を聴いてピンとこなかった以来。「鬱ロック」くらいの漠然とした印象しかなかったけど、今聴くと結構ニュー・ウェイヴの色が強い(特にベース)。ドラムは推進力のある8ビートを堅実に叩いてロックロックしている。ボーカルは…こんな鼻にかかった声だったっけ?たまに白目を剥くのはつい笑ってしまったけど、ヨレて無精な恰好で、カッコつけず等身大な雰囲気はとても良かった。

 

16:10 - 折坂悠太 (band)

抜群の脱力感と安定感。めちゃくちゃ良かった。観た中では唯一コンプ感が無くて音が自然だった。《ハチス》いいなあ。音源のままのサウンドかつそれ以上のパフォーマンス。「はっけよいのこった!」で始まったサックスとギターのバトル、熱い。《凪》のポリメーター催眠ゾーンも凄かった。《윤슬》はやっぱり《No Surprises》の香りが。

 

18:10 - くるり

ドラムは石若駿なんだ。『感覚は道標』でオリジナルメンバーに原点回帰したからライブでもそうなのかと思い込んでいた。PAのコンプが強いところ以外良かった(無料で観させてもらってる立場なのでこういうのはグチグチ言うもんじゃないが)。やさしい指弾きのアルペジオから始まった《奇跡》。《Morning Paper》《ロックンロール》の流れで笑顔。新譜から《California coconuts》《朝顔》もあり。《永遠》から《ワールズエンド・スーパーノヴァ》の繋ぎ。ほんとに笑顔。《潮風のアリア》は名曲。

 

19:00 - Christone "Kingfish" Ingram

YouTube動画でかなり前に見かけて気になっていたブルースマンくるりと被った1分だけ遅れて視聴。折坂悠太バンド同様に音が良い。ES-335型ギターすらウクレレに見えてくる、可愛らしい丸々とした巨体。放たれるトーンは超極上。無駄な音が一切なく、ピッキングのニュアンスもボリューム調整も緻密すぎて、顔で弾いていることも相まってかすぐに惹き込まれてしまう。ボーカルも、持ち前の渋い声質に加えピッチが完璧。この貫禄にして25歳はヤバい。激ブルージー。二曲目のオルガンとの掛け合いではユーラスな一面も垣間見えた。《The streets of Cairo》《Entry of the Gladiators》のフレーズを引用してた。

三曲目ではベースにソロを任せる。ベースソロの振りをこなしたKingfishは、いつのまにか舞台の上から姿を消していた。客席で演奏していた!彼の姿は配信のカメラでは捉えきれなかったため、「聴いているだけでは何も違和感が無いのにステージを見ると主役がいない」というシュールな状況になっていた。しばらくして無事帰ってきたあとはジミヘンおなじみ歯ギターで湧かせていた。四曲目は紫色のシグネチャーギターに持ち替え、羽虫が飛び交う中またも激熱プレイをかましていた。《Purple Haze》のフレーズも!やっぱりジミヘン。最後は自撮り。面白かった。

 

21:00 - The Yussef Dayes Experience

初めて聴いた。12分押して登場。ドラマー・Yussef Dayes率いるジャズバンドらしい。めっちゃ演奏上手い。レインボー手数で圧倒。コンガ&ジャンベもいるのでリズムが前面に出てて楽しい。ただここで音量バランスが気になる(再度、無料で観させてもらってありがとうございます)。ベースが大きくてサックスが小さい。おかげでベースばっかり耳に入ってくる。ポツポツ途切れる雨粒サウンドだ。調べてみるとこのベーシストの名前はRocco Palladino。Pino Palladinoの実の息子だという!RoccoはRocco Prestia(Tower of Power)由来だったりして。

《Tidal Wave》という曲の精密なハイハットの刻みが激ヤバ。三曲目からはちょっとベースが控えめになって聴きやすくなった。人力ドラムンGOOD。途中までサックスが面白くないな~とか思ってたけど、ドラムを筆頭に忙しなく動き回る他のパートとは違って常に大人しく伸びやかなプレイをしていて、アンサンブルにおいてかなり大事な役割を担っているんだと分かった。…「分かった」というか、一旦そういうことにして自分を納得させている、と書いた方が正しい。

後半には、日本とのコラボレーションも。奄美大島出身の歌手・城南海さんが三線片手に登場し、奄美民謡とジャズが融合した新時代のセッションを披露してくれた。めっちゃ良かった。メンバー紹介をし終わった雰囲気の後に、もう一曲。観客とのコールアンドレスポンスでリズム天国を。楽しかった。

 

明日は外に行く用事があって観られない!betcover!!、Fontaines D.C.、Celebration of The Metersとか観たかったな~。かなり残念。

 

むいー