なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

折坂悠太『呪文』で心を!

 

朝一番、折坂悠太『呪文』。まず冒頭3曲をゆったりと味わう。音数が少ないのでアンサンブルのそれぞれのパートがより粒立って聴こえてきて、何より声の魅力が際立つ。いや、ホントに声良すぎる~(; ;)フォークだったりジャズだったり、既にめっちゃ良い。そうしてある程度世界観に浸ってきた丁度いいタイミングで、《凪》から攻めのソングライティングを入れ込んでくる。3度抜き和音の平行移動でフュージョン~サビ部分ではスパニッシュな色合いを見せ、後半では4拍子の上で3:5のポリメーターを作り、次第に酩酊へと向かっていく。ぅわあー~ー~。一旦《信濃路》で休憩を挟んだのち、《努努》では再び攻めに。ミニマルでアフロ・キューバンなアプローチ、トレシーロのリズムは溶けて5拍子のキメに至る。音色と言葉の両方が満遍なく身体に染み渡る。ほぼアコギ一本で〈私は本気です/戦争しないです〉と確かな決意を真っ直ぐ歌い上げる《正気》、素朴なフォークサウンドが夢見心地にほどけていく《無言》と続き、最後には心地よいシャッフルビートが待っている。軽やかで脱力感のあるカッティングギターとムーディなサックスが新鮮に映える《ハチス》。少し温度感を下げてスポークンワードのセクションに入り、盛り上がりを迎えたのち、〈しいて何か望むなら/全ての子供を守ること〉と一言。決して派手なものではなく、日々のささやかな祈りというか。明るい。…アウトロが思ったより短かったおかげで、余韻がたっぷりだった。

 

日本人なら聴いておくべき作品だと思う。心。

 

open.spotify.com

 

…《夜香木》に似た曲を最近聴いたような聴かなかったような~でモヤモヤしている。なんかのジャズ。角銅真美《Flying Mountain》かな?もっと近いのがあった気が…まあいいや。

 

そのあとは、いよわ、鈴木真美子、cali≠gariCrossfaithの新譜をチェックした。さっき風呂でシャンプーが付いた手を思いっきり左目にこすってしまい、激イタになった。今はもう痛くないけど、万が一何か起こったらだるいな~。

 

カタブラツルリンコ。