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Weezerと日本民謡【今日の吸収 #248】

おはようございます。

三度寝くらいしました。初夢は一度寝のときに確かに見ましたが、二・三度寝で肝心の記憶がかき混ぜられてどこかに飛んでしまいました。初夢に限らず今まで富士、鷹、茄子などの縁起物は一度も夢に出てきた覚えがなく、初夢のタイミングで急に現れるなんて都合のいいことはないだろうと思っているので別にどうでもいいです。

能登半島地震については、まだ余震が続いているものの津波注意報が解除されたようでとりあえず安心しました。こちらも南海トラフに備えて災害バッグを再点検しておきました。明日は我が身。

さて、今日は先日の家主に引き続きパワー・ポップ関連でWeezerに挑戦。デビューアルバムでもあり、一番有名なWeezer』通称「ブルー・アルバム」を聴きました。

オープナー《My Name Is Jonas》からその個性は溢れ出ています。どこか気が抜けていて、ブルーなだけに青臭いサウンドです。まず「Jonasって誰?」と思ってメンバーの名前を調べましたが、どこにも見当たりませんでした。それはさておき、飾り気のないポップネスと溌剌なディストーション・ギターが等身大のまま聴こえてくるさまはまさに青春。ブルーなだけに。

私がビビっときたのは大胆にもロックンロール・レジェンドの名前を借りた《Buddy Holly》。「僕はBuddy Hollyに似てて、君はMary Tyler Mooreにそっくりだ」と歌うコーラスが印象的なラヴソングです。ちょっとだけ深堀り、またの名を浅掘りしてみます。ブルーなだけに。

注目するパートは、30秒もしないうちに到達するコーラス。清々しくまっすぐメロディですが、日本の童謡との類似点が見受けられます。ブルーなだけに。

Buddy Holly》と《でんでらりゅうば》の比較(C Majorに移調)

2小節目の音型が完全一致しています。これは面白い!ブルーなだけに。

というのも、この一致は五音音階/ペンタトニック・スケールの一種である四七抜き音階を用いたフレージングに起因しています。日本人からするとJ-POPでおなじみですが、この音階はカントリー・ミュージックやブルースでも使われています。

サウンドからは分かりやすくハード・ロックオルタナグランジの影響を読み取れますが、メロディラインにはカントリー/ブルース感覚に根差したアメリカ生まれのキャッチーさもあるということですね。私はルーツ・ミュージックの樹形をそこまで理解していないのでこの話はこれくらいにしておきます。

他の曲も面白かったです。《Surf Wax America》はノリノリで好き。《In The Garage》からはソングライティング技術の高さが伺えます。《Undone - The Sweater Song》《Say It Ain't So》《In The Garage》の短長3度の重ね方はインディーっぽい?いや違うか。なんというか。記録していた限りではPavement《Range Life》とか(絶対何回も遭遇してきたけど覚えてない)。何かしらの系譜を感じます。

最新アルバム『Van Weezer』も聴いてみました。

30年経ったせいなのか流石にサウンドが垢抜けてましたw。良い意味でも悪い意味でも安定感がある。「Van Weezer」ということでハード・ロックへの愛を前面に押し出した作品だということがよく分かります。もはやパロディバンドかと思うほどのデザインですが…。彼らのディスコグラフィの中でもやはり異色なんでしょうか。

《Beginning of the End》《One More Hit》で激甘な王道進行があって日本受けも良さそうだと思ったり。《Blue Dream》のオマージュどころじゃなく本当にまんま持ってきた《Crazy Train》リフには流石に笑ってしまいました。

毎度のことオチはありません。最後に、Tzadik発みたいな椎名林檎の新譜を見てください(Rate Your Music - New Musicよりキャプチャ)。

見覚えのある金帯

今日はここいらで、おやすみなさい。