おはようございます。
- 💿Bill Evans Trio - Everybody Digs Bill Evans (1959)
- 💿Charlie Mingus - Pithecanthropus erectus (1956)
- 💿In Flames - Lunar Strain (1994)
- 💿Curtis Mayfield - Superfly (1972)
- 💿Metallica - Ride the Lightning (1984)
- 💿Syl Johnson - Is It Because I'm Black (1970) 👀
数年間インターネットと共に暮らしてきたものの、その情報の多さをコントロールするのは難しい。私含む自己管理が下手な人間が触っていると思考がマヒる。タイパだの何だの欲のままに暴飲暴食。取捨選択もままならない。ずーっと惰性で取り留めのない知識を得続けてきた(「眺め続けてきた」と言ったほうが正しい)が、そのほとんどは記憶のカスになった。不毛すぎた。
近頃、そんな日々から半歩ほど前へ踏み出した。ようやく真剣な態度で読書や映画に手を出し始めた。すると沢山のアイデアや選択肢がくっきり眼前に顕れたように思えた。それぞれの作品と一対を成す真っ白なキャンバスが用意され、漠然とではあるものの記憶が整理される感覚があった。
とにかく読書は素晴らしい。本は雑多な情報の雨を弾くひとつの世界でもありインスピレーションの宝庫でもある。自堕落な生活が作った精神状態ゆえに集中して読むと体力を使ってしまうのが痛い。早く慣れたい。ちなみに映画はストレスフリーで楽しめる。
今日も作品を咀嚼していくうちに時間が過ぎていった。もう12月、今年はとても短かった。毎日ひとりで新しいものを「吸収」し同時にアウトプットもしてきたはずなのに短く感じた。旅行もした上に音楽の経験値に関してはかなり増えたと確信しているのに。体感時間に絶対的な尺度など無いのだが、たぶん他の新成人の倍早く生きているのではないかと思う。これをあと数十回(保証は無いが)繰り返せば私は死ぬ。流石に焦りを覚えた。これ以上短く感じるようになったらヤバい。きっと何かが欠けているのだろう。
欠けているのは、そう、こいつだ!
鋼 鉄 の 心 臓
- - - - - キ リ ト リ - - - - -
今日の「1日1ラ」は、70s・957位・Syl Johnson『Is It Because I'm Black』!
①ギターのキレがファンキー。ゆったり落ち着いたソウル。大人なグルーヴと情熱的なボーカルが胸に染み入る。タイトルからも分かるように黒人差別をテーマとした歌詞になっている。痛々しいブルースともいえる。
②ここでBeatlesのカバー。オリジナルより泥臭いブルース感が色濃く出ていて良い。しかしサビのコードを変えている点は何とも言えない。
③優雅で伸びやかなストリングスとゴキゲンなピアノがロマンチックに彩る。メロディ・ハーモニー重視でR&B寄りの曲。
④楽しげなガワを被せたシリアスな曲。滑らかでしっかり心地よい。
⑤雪の如く白い空に飛んでいく黒い風船。黒人賛歌・応援歌。
⑥結構ファンキー。「俺の靴で1マイル歩け」、つまり黒人の立場に立ってみろというメッセージが読み取れる。良い歌詞。
⑦力強くも物悲しいストリングス。オーケストレーションが丁寧。ファルセットも美しく熱の上がり方もカッコいい。もちろん「自由について話している」。
⑧ワンコードでただ踊らせるようなお手本ファンク!群衆の賑わいが聴こえてきて臨場感がある。楽しい。キメがカッコいい。ギターソロも良い。明るい曲で締めるのいいな~。
総合:黒人差別に対抗するシリアスなメッセージを堅実な演奏で力強く届ける、ファンク/ソウルの作品。シンプルゆえにボーカルの凄さが際立っている。最近JBを聴きまくっていた私からすれば⑧がとても楽しかった。
お気に入り:①④⑦⑧
今日はここいらで、おやすみなさい。