なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

秋なんです

 

おすすめアルバム。Davi Fonseca『Viseira』。ブラジルのミナスからカラフル変拍子プログレジャズポップ、海外だと2か月前にリリースされていたらしいが日本は本日。ようやく全貌を確認することが出来た。非常に良い。一度聴いただけでは掴み切れない刺激的で複雑な構造をしているので、繰り返し聴きたいところ。シングル《Apocalipse à Brasileira》の大まかなリズム構造は以前軽くまとめたので、参考にしていただければ。

 

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あとWool & The Pants『Not Fun In The Summertime』。Wool & The Pants自体は、名前と1stのジャケ写だけ知っていた。昨日Blueskyで新譜情報を目にして、予習も兼ねて顔見知りの『Wool in the Pool』を聴いた。ヒプナゴシック・ポップな音響で鬱々とした密室ファンクをやっている。けっこう新鮮。必然性を感じるミニマルな構成にも惹かれる。私が最初に連想した作品はSly & the Family Stone『There's a Riot Goin' On』だったが、これはインタビューでもしっかりと影響が言及されている。ドンピシャで当たってびっくりした。元ネタを洞察する能力がついてきたのか。だからなんだ。まあいいや。

2ndである本作は、1stとだいたい同じ路線。だからすんなり聴けた。個人的な親近感にも気づいた。曇ったサウンドに自らの精神状態を重ねることができる。言葉に出来ない閉じこもった気持ちを代弁してくれているみたいで(歌詞とかそういうレベルを超えて)、非常にしっくりくる。今の私にピッタリのサウンドトラックだ。

朝の10時ぐらいに皿洗いをしながらイヤホンでこのアルバムを聴いて、ついさっき過ぎ去ったばかりの怠惰な夏に思いを馳せていました。

 

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