本。100ページを1時間半で読み進められた。メモの代わりにマーカー機能を使ったら30分短縮できたし楽に読めた。これでようやく半分。200/400。ペース配分を考えて計画的にチマチマいこう。
音楽。裸のラリーズ『'77 Live』を聴いた。最初に聴くアルバムは何がいいのか、「裸のラリーズ 入門」でググって出てきた動画を参考にしようとしたが、30秒くらいで視聴をやめた。喋り方って大事。無難に一番有名な赤いジャケットを選んだ。バンド名が纏う雰囲気と断片的につまんだ情報から、勝手な偏見でハードコア・パンクらへんのバンドだと思っていたのだが、再生するや否やパラパラと穏やかな2本のギターが聴こえてきて驚いた。しかもメジャーコード。エコーのおかげでドリーミーでもある。あとテンポが遅い。落ち着く。こんな感じなんだ…ビイイ~~~!挨拶代わりのバズノイズ!こんにちは!ヒリついたノイズの登場に安心し、この先にどんな展開が待っているのか色々考えていると、リズム隊が合流。落ち着いてる。ずっと2コード(I-IV)の反復なんだ。ギター2本、ベース、ドラムスと標準的なバンドサウンド。土台がシンプルでここからノイズに発展するのなら、Velvet Undergroundの《Sister Ray》みたいな音になるんじゃないかと想像。今はまだ嵐の前の静けさか。しばらく経ってボーカルが入ってきた。ぎこちない。独特な間があってこわい。それに、短いエコーがかかっているのだが、先に聴こえる原音の方が歪み潰れており、正確な発音は遅れた残響の方で聴き取れるという、変わった処理になっているのもこわい。一応Bメロがあって新しくVコードが出てくるが、それでも3コード。心地よい音響の反復、既にサイケな陶酔感は充満している。さあ、ここからどう飽和するのか。5分半くらい、こわい歌メロの途切れ目で、ギターが高周波の倍音を多めに含んだ、炭酸みたいな、ジュワジュワキーン、JUWAKIN TVを出し始めた。わー!公園の噴水を眺める気分で、ピー!たまにLo-Fiになりかけるところ好き。堅実に楽曲を支えているリズム隊+リズムギターには敬意を表する。
こんな感じで、一曲目の《Enter the Mirror》は少々ノイジーなサイケ・ロックとして聴ける程度にはノイズレベルが低かった。まだ本気じゃないということは流石に分かっていた。《夜、暗殺者の夜》では、のほほんとした60sオールディーズ風のベースラインを反復。2コードの反復。リズム隊だけなのにイントロからうるさい!!!ボボッボボボッボ。3分くらいするとギターが優勢になり、ベースの音を吞み込んでしまう。ドラムだけ生きている。がんばれ~。8:50からギターの信号がガタつくようになる、ウヒョー。ありがとう!
《氷の炎》は重たいシャッフルビート。3コード、2コードと来てAm一発の1コードでトランス度UP!ギターの轟音も冒頭からぶっちぎりデヤバい!4:30~ノイズの嵐を伝ってボーカルとギターが入れ替わるところ、ならではでカッコいい!6:20~怪獣!この曲はドラムだけノイズに呑まれないように別トラックに隔離してるのかな?11:30~こわい!
飛んで6曲目《夜の収穫者たち》も良かった。夜好きすぎ!少し早くなってミドルテンポ、もはや聴き取れないボーカル。無邪気に繰り返されるI-Vのケーデンスも、途中で嵐に巻き込まれ、ハーモニーの判別がつかなくなってグシャグシャに!緊張と緩和という根本的な構造をノイズで塗りつぶす快感!破壊衝動!
クローザーにして20分弱の大曲《The Last One》は再びローテンポに戻り、ブゥゥゥウウンギャピョオオオオオオオオー、大量のノイズと共に放たれる豪快なリフ、吹き飛ばされそうな威力。チョーキングが激しく唸る!ズシャーンとシンバル。リズム隊のおかげで輪郭が見えた。堅実に楽曲を支えているリズム隊+リズムギターには改めて敬意を表する。流石に長いからか途中でノイズが収まる休憩タイムもあって聴きやすかった。17分過ぎでベースが消えて、ドラムもいなくなって、辺り一面にノイズの海だけが広がっていた。キレイダナー
そして
ピョッ!ピョッ!ピョッ!と突然演奏が終わり、
静寂に取り残されるのは誰?俺!俺!Ole!Ole!オンピィーーーーーーーーーーー
ドゴボボボボボボボボボッボボボボボボボボボボボボオボオオプエエエエンボボボボオボボボボボbbッボボボグシャレぼぶば