プライベートな集まりごとの関係やDAWとの格闘で忙しくも、着実に脳を炸裂させた11月。新しく聴いたアルバムは100枚(旧譜74:月リリースの新譜26)。再生時間は7,170分(Stats.fm調べ)。あんま聴く暇なかったと思ってたけど普通に聴いてた。
鑑賞したライヴ
ノイズからメタルへ渡る感じで三本のライヴを鑑賞してきた。
- 11/03 - Arv100(∈Y∋)
- 11/16 - leave them all behind 2024(SLUG / ENDON / Merzbow / Earth)
- 11/26 - Realise It Yourself vol.1(Cyclamen / Textures / Cynic / Pain of Salvation)
どれも素晴らしく、音楽の在り方を考えさせられるものだった。
RIY vol.1のレポは…今週中に。
再生時間ランキング
リスニング記録ツールをStats.fmからLast.fmへ鞍替えするかも。Stats.fmにはたまに重複記録バグがあり、一度記録されたデータは削除不可能なのでその対処が出来ない。そしてSpotify以外(自分の場合YouTubeやNintendo Musicなど)が記録されない。Last.fmに再生時間が登録されていない曲が結構な量はしょられてるにしても、バグって増えるよりかは少なくされる方がマシな気がするので、今回は試しにLast.fm Time Charts(アーティスト単位)とLastMinutes(トータル)からデータをゲッツしてみる。
1. Cynic (323m)
2. Merzbow (321m)
3. Meshuggah (289m)
4. Earth (206m)
5. Textures (170m)
6. Pain of Salvation (160m)
7. Boris (132m)
8. YAYAYI (130m)
9. Can (122m)
10. Endon (113m)
①②④⑤⑥⑩はライヴの予習復習の影響。Cynicは一番ハマって何回も聴いた。
3位のMeshuggahは、全作品サブスク解禁(海外基準に統合された)の影響がデカい。ライヴ盤『Alive』と『The Ophedian Trek』をようやく聴くことができた。後者に収録されているBPMを落として激重になった《New Millenium Cyanide Christ》は必聴。あと2006年版の『Nothing』も是非聴いてほしい。
BorisとYAYAYIは後述する作品を一周しただけでランクイン。Canはクラウトロック強化週間(?)の一環で聴いたら、ヤバかったので二回聴いたくらい。ライヴ盤もスタジオ盤も演奏と音響がそれぞれ別の形で噛み合っていて良かった。
グッド新譜
- Mount Eerie『Night Palace』
※並以上には面白いが、Rate Your Musicで評価されているほど面白くはない。 - Negative Sun『Menticide』
- 角野隼斗『Human Universe』
- Full of Hell & Andrew Nolan『Scraping the Divine』
グッド旧譜
ノイズ~メタル
- Merzbow『Venereology』『Amlux』
- 灰野敬二, Merzbow & Balázs Pándi『発見する者ではなく発見される者となれ』
- Ground-Zero『Consume Red』
- Endon『Mama』『Through the Mirror』
- Boris With Merzbow『2R0I2P0』
- Corrupted『Paso inferior』
- Sleep『Dopesmoker』
- Eyehategod『Take as Needed for Pain』『In the Name of Suffering』
- Iron Maiden『The Number of the Beast』
- Ash Ra Tempel『Ash Ra Tempel』
- Amon Düül II『Yeti』
- Can『Ege Bamyası』
- Can『Live in Paris 1973』
ヒップホップ
- The Notorious B.I.G.『Ready to Die』『Life After Death』
- Organized Konfusion『Organized Konfusion』
- Yayayi『Yayayi』
その他
- Flying Saucer Attack『Flying Saucer Attack』
- Flying Saucer Attack『Further』
- Tim Hecker『Virgins』
- Beck, Bogert & Appice『Beck, Bogert & Appice』
- Massive Attack『Mezzanine』
- Yes『Yessongs』
- John Lee Hooker『I'm John Lee Hooker』
- Aretha Franklin『Aretha Now』
- David Wise『Donkey Kong Country 2』
グッド楽曲
- Able Noise《Providence》
- Sly & The Family Drone《Guilty Splinters》
- Merzbow《I Lead You Towards Glorious Times》
- Endon《Acme Apathy Amok》
- Full of Hell《Facing the Divide feat. GxCx》
- Refused《Faculties of the Skull》
- Eyehategod《Blank》
- Iron Maiden《Invaders》
- Amon Düül《Paramechanische Welt》
- Amon Düül II《Cerberus》
- Ash Ra Tempel《Amboss》
- clipping.《Body & Blood》
- んoon《Forest feat. ACE COOL》
- The Notorious B.I.G.《Notorious Thugs》
- De La Soul《Say No Go》
- Organized Konfusion《Fudge Pudge》
- Yayayi《Parallel》
- Osamason《Baghad》
- Massive Attack《Group Four》
- Aretha Franklin《I Say a Little Prayer》
- Beck, Bogert & Appice《Lady》
- John Lee Hooker《Hobo Blues》
総括
ライヴを経て今一番興味のあるノイズ~メタル、Julian Cope『Kroutrocksampler』の選盤を参考にしたクラウトロックの二つの軸を中心に、プログレやミニマル・ミュージック、ヒップホップなど色々聴いてみた。自分の中では音韻から音響に視点が移っている感じがあるが、それでもある程度音韻的要素を分析しながら聴いてバランスをとるようにはしているつもり。ただ、なんでもそうすればいいわけじゃない。アンビエントはもともと流し聞き前提だし、別にそう意図されて作られたわけじゃなくても流し聞きくらい意識を遠ざけてようやく新しいものが見える作品もあったりして…、本当に音楽って多すぎる。自身の聴き方でさえまだ模索中なのに、あっち側は物量的にとんでもなく、その物量ぶん背後にいる人間がいるということも分かっているので、終わりがない。マジでヤバい。特にノイズを聴いてよくこういうことを思うが、むしろそれで全然良いんだとも思えてきた。万物流転、生成変化、おかげで確固たる軸など要らないと。エラい人もそう言ってたし。
それとは別に、時間を無駄にしないためにもセーブポイントを作らなければいけない。ライヴレポートである程度のアウトプットは出来てるけど、それでもまだ知的好奇心のスパークが収まらない。音⇒文ではやはり変換効率が悪い。音⇒音にしなきゃ。