なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

ツーユー、Perfume

 

 

  • (一応)ボカロPとして楽曲を作って出したことをきっかけに、改めて自分のなかのボカロ像と向き合い始めている。私の音楽人生において、想像以上にボカロの影響はデカい。かなりデカい。

  • ボカロ関連でいうと…自分が初めて吸収したメタルはX JAPANの《紅》だと思ってたけど、本当はそれより前に聴いていたcosMo@暴走P《初音ミクの消失》だったのかもしれない。正確に言うとメタルではなくてメタルの要素が入ってるぐらいだけど。とにかく音楽体験の根っこにメタルの栄養が蒔かれているのは確かだ。

 

  • Perfumeの『GAME』『⊿ (Triangle) 』を聴いた。前者には《ポリリズム》《チョコレイト・ディスコ》といった最強のヒットナンバーが収録されているが、非オートチューン曲になるとボーカルとオケのバランスが崩れたり、プロダクションが窮屈だったりするのが惜しい。やはり後者に軍配が上がる(しかし著しい差はない)。低音と余白があって、サウンドの軸を通しながら幅広いアレンジをこなしている。そしてトータルで気持ち良く聴ける。ビートを強調した長尺曲《Edge》や《The Best Thing》~《Speed of Sound》のシームレスな接続など、ダンスミュージックの持続感がJ-POPのキャッチーさを損なわないまま見事に実現しているように思える。▶また、何度かYMOの影響が垣間見えた。《Mad Pierrot》を彷彿とさせるドリアンの上昇下降アルペジオが聴こえてくる《Butterfly》は「意識してるかもな~」ぐらい。《Night Flight》はサウンドも含めてモロ《Technopolis》で思わず笑ってしまった。スラップベースで確信した。とはいえ、ただのオマージュでは終わらず、不意打ちVmaj7やキャッチーなメロディでしっかりヤスタカ色のポップナンバーに仕上げていてそれなりに良かった。