なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

朝焼けに起こされる

 

零時に眠りにつき、2時に弱めの地震で起きた。また目をつむって5時にふと目を覚ますと、今度は部屋中がオレンジに染まっていた。久方ぶりの朝焼けだ。ボーッと空を眺めながら幻想的な色合いに見惚れていると、30分もしないうちにいつも通りの世界が戻って来て、ああ、寂しい、眠気が心の隙間に入り込んできた。最終的に、布団を畳んだのは10時になった。三度寝した。地震を除いても二度寝。朝焼けに責任を押し付けたい。

 

Black Country, New Roadの2ndを聴き直そうと思ったが、OTOTOY新譜情報を確認するとなんか色々あった。新譜を優先した。

 

まずは梅田サイファー『Unfold Collective』、R-指定のDiggy-MO'リスペクトなフロウ(《Rodeo13》)や、三者三様の超次元早口(《韋駄天S**t》)を聴いて、安心した。

aiko『残心残暑』は、安定したクオリティだった。《skirt》《好きにさせて》《いつ逢えたら》が好き。これで通算16枚目らしい。でえベテランだー。過去作もまだ1stしかチェックしてないので、気になる。

ページを進めると「Penpals」という単語が見えた。ラガーマンのジャケ写も見えた。以前読んだ音楽レビュー本(高橋弘希『近現代音楽史概論B』)で気になってはいたが、サブスクが無かったので放置していた、PENPALS『Americaman』が聴けるようになったらしい。個人的にはどうにも刺さらない、普遍的な音楽だった。あの本で何と書かれていたかは忘れたが、受け取り方は人それぞれだということを再確認。

 

それで、バンド名だけ知ってるからこの機会に聴いてみよう、と思って再生したTHE SPELLBOUND『Voyager』、これが分からなかった。①ドラムの低音がギターやベースと被ってペチペチなサウンドになっており、恐らく意図しているであろうインダストリアルな迫力が削がれているように聴こえる。②全部のメロディがぎこちなくてくどい。③ボーカルの歪みが余計に聴こえる。…だいたいこんな感じの理由で、プロダクションもソングライティングも良いとは思えなかった。(②に関しては、執拗な単音連打とそこからのポリメトリックなリズム展開だけはギリ面白いと思う)

 

 

理解しようと、前身バンドであるBOOM BOOM SATELLITESの1st『OUT LOUD』を聴いてみた。まさかの人力ビッグ・ビート。テクノ由来のシーケンシャルなポリメーター、ジャジーで即興的な管楽器、15拍子や7拍子などの変拍子など、いい感じにヒネりも効いていて、クオリティの高い作品だと思った。ほぼインストなのは驚き。

 

流石に前すぎたのかまだTHE SPELLBOUNDとの音楽的な距離も遠かったので、次は公式(?)曰く活動後期*1の作品にあたる『TO THE LOVELESS』を聴いた。『Voyager』に近いサウンドだった。ギターの歪みが大人しめではあるが、直線的な歌メロも同じ。今度は近すぎて解釈のヒントが得られなかった。THE SPELLBOUNDに繋がる残響多めでドリーミーな音像は、アルバムタイトルを見るにMy Bloody Valentineの影響を受けたものだったのか?うーん。だとしても全然暴力的じゃないし、結局しつこさが腑に落ちない。

明日はBOOM BOOM SATELLITES中期?の作品を聴いてみたい。それでも無理だったらインスピレーション元を探ろう。あと今日聴けなかったBC,NRも。

 

むずいね。