- Tangerine Dream『Phaedra』、かのKraftwerk『Autobahn』と同年にリリースされた傑作らしいのだが、何が面白いのか全然わからなかった。催眠的なプログレッシヴ・ミュージックを想定して身構えてしまったのが良くなかったと思う。結構アンビエントな造りだったので、またこんど作業用BGMとして流してみる。
- Drexciya、とりあえず『Neptune's Lair』まで聴き終わった。大した刺激はなかった。うーん。
- Abiuro『落』
国産ドゥーム~スラッジ。デスメタル寄りのダークな音遣いを土台に、スラムデスやブラックメタルっぽいアプローチまでをも柔軟に取り込んだギターワーク。ベースはその単なる補佐役に留まらず(時には分離して足元をsludgyに液状化しながら)、妖しいトーンと揺らぎをもってアンサンブル全体の不気味さに貢献している。この手の音楽では単線的になりがちなボーカルの手数にも驚く。どす黒く濁った底流の如きグロウル、ホイッスルボイス混じりの邪悪なシャウト、ハードコア的な地声シャウトブラックメタル寄りの甲高い嗄れ声、etc。そしてドラムは、質素なフレージングで溜め・モタりを際立たせながら緊張を引き延ばし、闇を拡大していく。この重苦しいバンドサウンドを疲労なく聴き通すことができ、またドゥームの特質であるスローなアンサンブルの揺らぎが自然に伝わってきたのは、各々の技量はもちろん、程良い音響バランスのおかげでもあった。▶特に好きな曲は、後半の3曲。激重展開の連続に加えて和風な趣さえある “悪魔。”、CorruptedやSLUGを思い出す(というかそれしか知らない)ノイズ・スラッジ “Endless Depression”、ストーナー寄りの明るいリフと不協和音スラッジを繰り返したのち突然Gorgutsのような弾力性のあるリフに移行する “八”。最後は、逆再生で再現されたオープナーの音風景の上で抽象的な詩が呟かれて〆。ここまで徹底的に暗く沈んできたのに、どこかさっぱりした余韻が残る。良い。
- なんだかんだドゥーム~スラッジには疎いので、もっと聴きたくなりますた。