なるたけ遠くに逃避計画

THE ULTIMATE ESCAPE PLAN

魅惑のダブロード

 

  • ダブテクノおよびダブという音響表現を知るため、FACTMAGのダブ初心者ガイドを参考に初期ダブ作品をいろいろ聴き始めている。今日聴いた範囲だとAgustus Pablo『King Tubbys Meets Rockers Uptown』が頭一つ抜けている。そもそもの演奏(特にドラム)がカッコいい上に、ダブ加工もバッチリ効いている。特に表題曲は開始一秒で耳の味蕾が弾けてしまう。折角こんなに気持ちいいのに、尺が短いのが惜しいところ。次点で、Prince Buster『The Message Dub Wise』。Agustus Pabloよりだいぶ質素だが、比較的バラエティ豊かなアレンジが聴ける。

 

  • 今日の発見。Augustus Pablo『King Tubbys Meets Rockers Uptown』の最後の曲、《Frozen Dub》のエフェクトのかかり方とドラムの音色・リズムから、ジャングル~ドラムンベースを感じた。調べてみると、「Drum & Bass」という表現はもともとレゲエ~ダブシーンで使われていたものらしい(また、上述の初心者ガイドにも用いられている)。なるほど。レゲエのリズム隊が強調されてダブになり、それがヒップホップやレイヴカルチャーと混じってジャングルになり、そしてレゲエ要素が脱臭された段階でドラムンベースになった。普遍的な構造・骨格だけが残ったところでその名前がつくのも面白い。今までレゲエ要素の有無からドラムンベースとレゲエ~ダブは遠いジャンルだと思い込んでいたけど、むしろ近かった(ジャングルのこともよくわかっていなかったので、勉強になった)。こういった「ルーツの脱臭」みたいなものは、大衆化に伴う過程としてブルースや歌謡にも共通する気がする。もうどっかで読んだはずの話かも。

 

  • いつか『DUB入門』買おう。

 

  • ピーナッツくんの新譜情報に驚き。客演豪華すぎる。漢いるの面白すぎるけど、プロラッパーは漢Kitchenキッカケみたいなところがあるので、当然ではある。こういう若手とのコラボはSound's Deliぶりか。

 

  • 自分が目を通した情報のソースはどこかにまとめておかなければいけない。