サウスロンドンのロックバンド、black midiが無期限活動休止を発表した。昨晩のインスタライブにてGeordie(vo/gt.)が「no more black midi」「it's over」とコメントし、今朝にはCameron(ba.)がXでその意向を認めたという。*1
私にとってblack midiはかなり思い入れが深いバンドだ。高2の頭あたり、軽音楽部に入部し「洋楽」を積極的に聴き始めて1年ほど経ったころ、2ndアルバム『Cavalcade』のシングルカットとして公開された《John L》のMVで彼らに出会った。あのころの私にはあまりにも刺激的すぎて、全身にピシャーンと衝撃が走った(詳しくは以下の記事)。
参考程度に「あのころ」聴いていた音楽をStats.fmで調べてみると
- ヒップホップ/ラップ(Bonbero、Tade Dust、梅田サイファー、Creepy Nuts、SCARS、ニトロ、オジロ、FAKE TYPE.、SOUL'd OUT、Ghostemane)
- J-Pop(ゲスの極み乙女、indigo la End、椎名林檎、東京事変、King Gnu、ヒゲダン、ぼくりり、米津玄師)
- J-Rock(くるり、アジカン、tricot、赤い公園、GEZAN、SuiseiNoboAz)
- クラシック・ロック(Beatles、Queen、Pink Floyd、Guns N' Roses、Led Zeppelin)
- プログレ・メタル(Haken、Animals As Leaders、Polyphia、Dream Theater)
- テクノ(YMO、電気グルーヴ)
- オルタナ(Nirvana、Radiohead、レッチリ)
- TMGE、ゆらゆら帝国
- THE ALFEE、BOØWY
- 平沢進、P-MODEL、たま、倉橋ヨエコ
大体こんな感じ。black midiと近いテイストのアーティストは…全然いない。ポップかロックが半分以上。それなのにすんなりきた。なぜか?複雑でアヴァンギャルドなことをやっていようとも、根底に勢いが、ロックのバイブスがあったから。ジャンルや歴史のアレコレを知らなくても、率直にカッコいいと思えた。ハマった。生まれて初めてライブを観に行きたくなった。そして実際の演奏を目の当たりにして、また衝撃を受けた。
とにかく、black midiは間違いなく私の音楽人生に革命を起こした。
そんなバンドが実質上の解散となると、流石に寂しい。早い。でもショックというほどの感情は湧いてこない。これまでのディスコグラフィの完成度を考えると、受け入れ難いものではない。高いところにいってしまったから、この決断は納得できる。…とはいえ、まだみんな20代だし、メンバー各々のソロ活動も進行中らしいし、キッパリ別れます!みたいな感じでもなさそう?なので、ゆるく再結成待ってます。
あー
《John L》を生で拝めなかったことが心残りではある!
ライブで披露されていた新曲たち(《The Magician》《Askance》《Lumps》とか)はいつか発表される4thに収録されるんだろう、と勝手に思っておくおく。
ありがとう
ぽいーん ぽゆえ